ベトナムニュース総合情報サイトVIETJO [ベトジョー]
 ようこそ ゲスト様 

ハノイ:メトロ工事現場でまた事故、タクシーが下敷きに

2014/12/30 18:30 JST配信
(C) vnexpress
(C) vnexpress 写真の拡大.
(C) vnexpress
(C) vnexpress 写真の拡大

 28日午前4時ごろ、ハノイ市都市鉄道(メトロ)2A号線(ドンダー区カットリン~ハドン区間)のコンクリート柱工事現場(チャンフー通りハドンバスターミナル付近)で全長約10mの足場が6mの高さから崩落する事故が発生した。

 この事故により、同道路を通りがかったタクシーが崩落した足場や鉄筋の下敷きとなった。タクシーの前部が完全に潰れたが、奇跡的にも運転手と乗客3人は軽傷を負っただけで命に別状はなかった。

 事故は生コン車がコンクリート柱の上部にコンクリートを注入している最中に起きた。タクシー運転手は、「走行中に突然ドーンと大きな音がして前が見えなくなり、車が動かなくなった。流出した生コンクリートが車のタイヤまで一気に溜まり、フロントドアも後のドアも開かなくなったので、もうここで死ぬのかと思った」と恐怖を語った。タクシー運転手はその後、乗客3人と共にリアガラス側から救出された。

 当局は現在、事故原因を究明に努めているが、関係者らによると、足場が安全基準を満たしていなかったことによるものと見られている。交通運輸省は、ゼネコンの中国鉄道第6局有限会社が主責任を負うものとし、事故現場の復旧にかかる費用を負担するよう求めたほか、事故発生現場で作業を行っていた地場系の下請け業者、ビナコンテク社(VinaContech)に対して同案件から完全に撤退するよう命じた。

 このメトロ2A号線では、11月6日にも第3タインスアン駅高架工事現場で、建設資材の鉄筋が高所から道路に落下する事故が発生している。同道路を走行していたバイク3台が鉄筋の下敷きとなり、1人が即死、4人が重軽傷を負った。この事故の後、同案件の建設は一時中止となり、11月末に工事を再開したばかりだった。

【関連記事】

ハノイ:メトロ工事現場でまた事故、鉄筋落下で通行人1人負傷 (2016/05/06)
ハノイ:メトロ工事現場で5度目の事故、鉄鋼落下も負傷者なし (2015/08/27)
労働災害事故続出で対策会議、原因は安全管理の軽視 (2015/05/25)
ハノイ:日中のクレーン車作業を禁止へ、相次ぐ工事現場の事故で (2015/05/18)
ハノイ:メトロ工事現場でまたも事故、今度はクレーン倒壊 (2015/05/14)
ハノイ:メトロ工事現場でまた事故、鉄骨梁落下も死傷者なし (2015/05/12)
ハノイ:メトロ2A号線、工事再開も車両の油流出でバイク転倒続出 (2015/01/30)
事故相次ぐハノイ市メトロ2A号線工事、建設業者見直しへ (2015/01/07)

[VNExpress等, 09:22 (GMT+7) 28/12/2014, A ].  © Viet-jo.com 2002-2025 All Rights Reserved. 
※VIETJOベトナムニュースは上記の各ソースを参考に記事を編集・制作しています。 免責事項
新着ニュース一覧
カインホア省:土砂崩れがバスを直撃、6人が死亡 19人が負傷 (17:15)

 南中部地方カインホア省のカインレ峠(国道27C号線)で16日夜、大雨による土砂崩れが発生し、大手長距離バスのフタバスラインズ(Futa Bus Lines、Phuong Trang=フオンチャン)が運行するバスが土砂にのまれた。こ...

フランス海軍の艦船、ダナンに寄港 6日間の表敬訪問 (15:35)

 フランス海軍のフロレアル級フリゲート「プレリアル(Prairial)」が14日、南中部地方ダナン市のティエンサ港に寄港し、19日まで6日間の表敬訪問を開始した。  歓迎式典には、ダナン市外務局や第5軍区司令部...

台湾ICT大手ライトン、ベトナム事業拡大で2億USD追加投資 (14:52)

 台湾のICT業界大手であるライトン・テクノロジー(LITE-ON Technology)は、ベトナム事業の拡大に向けて、2億USD(約310億円)を追加投資する計画だ。  10月末の投資家との会合で取締役会が決議したもので、増...

ハノイ郊外の2つのトンネル、軍幹部をかくまった地下要塞 (16日)

 フランス軍との9年間におよぶ抗戦中、ハノイ市の旧ドンアイン郡ナムホン村(現在のフックティン村)と旧タインオアイ郡タムフン村(現在のタムフン村)の住民たちは、戦火から村を守り、また軍幹部をかくまいながら...

ウィンコマース、AI活用で店舗最適化 今後5年で1万店舗体制へ (14:04)

 畜産、食品・飲料、小売、鉱山採掘を手掛ける持ち株会社マサングループ[MSN](Masan Group)の傘下で小売事業を展開するウィンコマース貿易サービス(Wincommerce=WCM)は、2025年9月

クアンガイ省:都市区でミミズ大量死、専門家「土壌汚染の恐れ」 (13:36)

 南中部地方クアンガイ省カムタイン街区(phuong Cam Thanh)にあるフーミー都市区内で14日午前、数千匹のミミズが地中から路上に這い出し、歩道一面に広がって死んでいるのが確認された。この異常な現象は13日夜...

ラオカイ省、アイン党委副書記が人民委主席を兼任 (13:29)

 14日に開かれた西北部地方ラオカイ省人民評議会の会議での決定を受け、同省共産党委員会のグエン・トゥアン・アイン副書記が、同省人民委員会主席(2021~2026年任期)を兼任することが決まった。  アイン氏...

25年のベトナム企業トップ500、サムスン電子が9年連続首位 (6:21)

 ベトナム評価レポート社(ベトナムレポート=Vietnam Report)はこのほど、「ベトナム企業トップ500(VNR500)」の2025年版を発表した。同ランキングでは、サムスン電子ベトナム・タイグエン(Samsung Electronics V...

「国家観光年2026」、ザライ省で開催へ (5:41)

 文化スポーツ観光省は、南中部地方ザライ省を「国家観光年2026」の開催地として承認した。ベトナム国家観光局とザライ省文化スポーツ観光局が連携し、必要な手続きと関連イベントの準備を進める。  ザライ...

サイゴンコープ、日本の食品安全マネジメント協会と戦略的提携 (5:40)

 ベトナムの小売大手ホーチミン市商業合作社(サイゴンコープ=Saigon Co.op)は11日、一般財団法人食品安全マネジメント協会(JFSM)と戦略的協力協定を締結した。品質管理と食品安全の国際標準化を進め、ベトナム...

地場タイフンコープ、国産小型EVトラックを発表 (4:07)

 電動ゴルフカートの開発などを手掛ける地場タイフンコープ(Thai Hung Corp)は12日、国産の小型電気自動車(EV)トラック「GIO Tano 250」をお披露目した。  同社の「GIO」ブランドに新たに加わるモデルで、北...

レント、丸紅子会社との合弁会社を子会社化 全株式取得 (3:16)

 産業車両・乗用車・産業用機械器具・建設用機械器具の総合レンタル業などを手掛ける株式会社レント(静岡県静岡市)は4日、持分法適用関連会社であるマックスレント・ベトナム(MaxRent Vietnam、ハノイ市)の全株...

ホーチミン:造船・海事専門展示会、11月19日から開催 (2:17)

 ホーチミン市タンソンニャット街区(旧タンビン区)のジ・アドラ会議センター(Trung tam Hoi nghi The Adora Center)で11月19日(水)から21日(金)まで、「ベトナム造船・海事専門展示会(Vietnam International Mar...

ホーチミン:郊外のブドウ園カフェがSNSで話題に (15日)

 ホーチミン市トイアン街区(旧12区)にオープンしたブドウ園カフェがソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)上で人気を集めている。都会の喧騒を離れ、頭上を生い茂るブドウの房を眺めながら、冷たいコーヒ...

ハノイ:「オペラハウスの115年」特別プログラムを開催 (15日)

 ハノイ市の市民劇場(オペラハウス)はこのほど、劇場落成115周年を記念した特別プログラム「光とテクノロジーで語るオペラハウスの115年(115 nam Nha hat ke chuyen - di san cat loi bang anh sang va cong ngh...

©VIETJO ベトナムニュース 2002-2025 All Rights Reserved