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情報通信省は、フェイスブック(Facebook)が2019年1月1日に施行されたサイバーセキュリティ法をはじめとするベトナムの法律に著しく違反しているとして、同社を強く非難した。
フェイスブックは、利用者による反体制的な内容や国の指導者を誹謗中傷する根拠のないデマの投稿を許容し、ベトナム当局が問題の投稿のブロックを求めても対応を渋っているという。
また、武器や爆薬・火薬、偽造品、野生動物、アルコール、賭博、買春など、ベトナムで禁止されている商品・サービスの広告も容認され、ベトナムの法律に違反している。
さらに、フェイスブックがベトナムで事業を展開し広告収入を得ているが、税金を一切納付していないとも指摘されている。
市場調査会社のANTSによると、2018年におけるオンライン広告売上高は5億5000万USD(約600億円)と推定され、このうち全体の4割強にあたる2億3500万USD(約256億円)がフェイスブックの手元に入っている。
ベトナム人のフェイスブック利用者数は2018年4月時点で5800万人に達しており、各国のフェイスブック利用者で7位につけている。情報通信省は、フェイスブックが「善意を持って対応しなければ必要な対処措置を取る」と強い態度を示した。
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