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ハンノム研究所は21日、レ・クイ・ドン編「全越詩録」を含む古書籍25冊を紛失したと発表した。ただ、事前にカラースキャンとコピーを取っているため、内容は失われていないとしている。現在、25冊の行方を探している。ハンノムは、漢字とチュノム(漢字を応用して作られた独自の文字)を交ぜ書きした文のこと。
同研究所文書学室のグエン・スアン・ジエン副室長が20日、個人のウェブサイトで紛失の事実を明らかにした。ウェブサイトによると、7月15日に開かれた研究所内の会議で、蔵書点検部門が書籍29冊が紛失したことを報告。書庫内を再点検したところ、3週間後に4冊が見つかった。
同研究所の書庫は、国から管理を委任された貴重な国家財産で、フランス極東学院が収集した古い書籍を引き継いでいる。ジエン氏によると、書庫で研究者らが読むことができるのはコピーで、原本を手にする場合は所長の承認手続きを得る必要がある。
「全越詩録」は、10~16世紀の作家173人の2303の詩が収録されており、1768年に完成した。現存するのは11セットで、同研究所に10セット、フランス・パリのアジア協会に1セット保管されている。