ベトナムニュース総合情報サイトVIETJO [ベトジョー]
 ようこそ ゲスト様 

ベトナム航空客室乗務員の違法薬物持ち込み事件、22件立件・65人起訴

2023/04/26 13:50 JST配信
(C) tuoitre
(C) tuoitre 写真の拡大.

 3月中旬にフランス・パリ発ホーチミン行きのベトナム航空[HVN](Vietnam Airlines)(Vietnam Airlines)VN10便の客室乗務員4人が違法薬物を持ち込んだ事件に関連し、ホーチミン市警察は26日、刑事事件として22件を立件し、関与したとみられる65人を起訴したと明らかにした。

 65人は、違法薬物の密売・密輸・違法所持、犯罪隠蔽、犯人蔵匿の容疑で捜査を受けている。同市警察は公安省の指導のもと、一連の事件の捜査を統括し、公安省傘下の各機関と各省・市の警察と協力して捜査範囲を拡大している。

 警察は、HVNの客室乗務員らが違法薬物を持ち込んだ事件だけでなく、これまでに複数回の違法薬物の持ち込みを摘発した。これまでの捜査結果によると、フランス在住のベトナム人が、同国在住の越僑やベトナム人留学生などを利用して違法薬物をベトナム国内に持ち込ませていたことが分かった。

 ベトナム国内に持ち込まれた違法薬物は宅配サービスを介して複数の省・市に輸送され、小売りされていた。証拠物件として、違法薬物約50kg、銃2丁などが押収されている。違法薬物は、新品らしき歯磨き粉や機能性食品の容器に詰められていた。なお、一連の事件に関連し、12人に行政処分が科された。

 これに先立つ3月16日午前8時45分頃、税関当局はパリからホーチミン市に到着したVN10便の機内に持ち込まれた客室乗務員4人(いずれも女性)の手荷物から、ケタミンやコカイン、MDMA(俗称エクスタシー)などの違法薬物合わせて11.5kgを発見・押収した。違法薬物は、新品らしき歯磨き粉の容器に詰められていた。

 チーフパーサーを含む客室乗務員4人はフランスに滞在中、歯磨き粉と洗口液をベトナムに持ち帰ってほしいと依頼を受けたという。捜査を経て、客室乗務員らが「歯磨き粉」に薬物が詰められていることを認識した上で持ち込んだことを立証できず、家宅捜索でも薬物は見つからなかったため、逮捕の6日後に4人は釈放された。

 なお、警察は国民や宅配会社に対し、サービスが犯罪に利用されることのないよう、発送者の情報や小包の出所などを確認し、怪しげな小包については警察に報告するなどして警戒を強めるよう注意を呼びかけている。

【関連記事】

客室乗務員の違法薬物持ち込み事件、容疑者1038人に (2024/08/21)
客室乗務員の違法薬物持ち込み事件、容疑者961人に (2024/06/28)
客室乗務員の違法薬物持ち込み事件、容疑者502人に (2024/03/08)
客室乗務員の違法薬物持ち込み事件、331人起訴 取引額1290億円相当 (2024/01/05)
客室乗務員の違法薬物持ち込み事件、容疑者235人に (2023/12/07)
客室乗務員の違法薬物持ち込み事件、57件立件・129人起訴 捜査範囲さらに拡大 (2023/06/01)
ベトナム航空のパイロット、搭乗前の健康検査でケタミン陽性反応 (2023/05/08)
ベトナム航空客室乗務員の違法薬物持ち込み事件、55人を逮捕・起訴 (2023/04/25)

[Tuoi Tre 09:46 26/04/2023 / Nguoi Lao Dong 08:09 26/04/2023, A].  © Viet-jo.com 2002-2025 All Rights Reserved. 
※VIETJOベトナムニュースは上記の各ソースを参考に記事を編集・制作しています。 免責事項
新着ニュース一覧
政府、私募社債発行に関する規制を厳格化 書類偽造は最大890万円 (28日)

 政府は、私募社債発行や第三者割当株式発行の管理を強化するため、政令第306号/2025を公布した。同政令は、政令第156号/2020と政令第158号/2020の一部を改正・補足するもので、第三者割当株式発行、私募社債発...

ベトジェットエア、コンダオ線の運航再開 中国製航空機を再導入 (28日)

 格安航空会社(LCC)最大手ベトジェットエア[VJC](Vietjet Air)は12月3日、ハノイ市ノイバイ国際空港およびホーチミン市タンソンニャット国際空港と、ホーチミン市(旧バリア・ブンタ

24年の音楽著作権徴収額、+12.7%増の1400万EUR 世界47位 (28日)

 ベトナム音楽著作権保護センター(VCPMC)は25日、2024年のベトナムの音楽著作権料徴収額は前年比+12.7%増の1400万EUR(約25億4000万円)で世界47位、デジタル著作権料徴収額は同+15.7%増の1200万EUR(約21億7000...

ホーチミンの市場とともに生きる:バンコー市場 (23日)

 ホーチミン市のめまぐるしく変わりゆく街並みの中で、バンコー市場(cho Ban Co)は、記憶の断片のようにひっそりと存在している。商人たちは日々、市場で商売を続けている。まるで、1束の野菜が、1kgの玉ネギが...

ホーチミン:放置荷物から発見の腐乱死体、身元は20代韓国人男性 (28日)

 韓国の聯合ニュースは、ホーチミン市にある高層マンションのロビー付近に放置された荷物から男性の腐乱死体が見つかった事件の続報として、遺体が韓国人男性のものと判明したと報じた。  ベトナム外務省の...

ハノイ:公示地価を更新、1平米最高415万円 (28日)

 ハノイ市人民評議会は26日、2026年1月1日から適用される市内各地の公示地価を承認する決議を採択した。  新たな公示地価表では、価格基準区域を従来の区・郡(2025年7月1日廃止)単位ではなく、全市を17区域...

ホーチミン:新春フラワーロード2026、2月15日から開催 (28日)

 ホーチミン市人民委員会は、テト(旧正月)の名物となっているサイゴン街区(旧1区)歩行者天国グエンフエ(Nguyen Hue)通りの「フラワーロード」を、2026年2月15日(日)から22日(日)にかけて開催すると発表した。今...

家族3人毒殺の女に死刑判決、1年足らずで次々不審死 (28日)

 東南部地方ドンナイ省人民裁判所は27日、シアン化物を盛って複数人の家族を殺害したグエン・ティ・ホン・ビック被告(女・39歳)に死刑判決を下した。  ビック被告は、殺人罪と有毒物質の違法所持・輸送・使...

年初11か月の自然災害被害、死者・行方不明者409人 (28日)

 ベトナムでは2025年初めから現在までに、自然災害が頻発しており、様々な要因も重なって被害が拡大中だ。11月末の現時点で自然災害による死者・行方不明者は409人に上り、経済的な被害額は85兆VND(約5060億円)...

ブラザー工業、ベトナムに産業機器事業のサービスサポート拠点新設 (28日)

 プリンターや家庭用・工業用ミシンなどの製造を手掛けるブラザー工業株式会社(愛知県名古屋市)は1日、自社の産業機器事業においてベトナムで初となるマーケティングおよび代理店のサービスサポートを担う事務所...

SAAF、地盤調査のベトナム子会社を売却へ 事業見直しで (28日)

 SAAFホールディングス株式会社(東京都江東区)は、同社グループ全体の事業ポートフォリオの見直しに伴い、日本国内のコア事業へのさらなる成長の実現に向けて、ベトナム事業を見直し、連結子会社を閉鎖する。 ...

福井大学、電力大学との学術交流協定を更新 原子力人材育成など (28日)

 福井大学(福井県福井市)はハノイ市の電力大学(EPU)と2014年に大学間協定を締結し、学生や研究者の交流を深めてきた。両大学はさらなる交流の強化を図るべく、11月10日に同協定を更新し、福井大学文京キャンパス...

ホーチミン:金属製品&手工具展示会、12月4日から開催 (28日)

 ホーチミン市タンミー街区(旧7区)のサイゴンエキシビション&コンベンションセンター(SECC:799 Nguyen Van Linh, phuong Tan My, TP. Ho Chi Minh)で12月4日(木)から6日(土)まで、「第10回金属製品&手工具展...

ホーチミン:「オンチェーン経済連盟」設立、国際金融ハブ目指す (27日)

 ホーチミン市で25日に開催された「CEO 500 - Tea Connect」の対話セッションで、ファム・ミン・チン首相や同市共産党委員会のチャン・ルウ・クアン書記、世界経済フォーラム(WEF)の責任者などの立ち会いのもと...

不二家と丸紅、タイニン省で焼菓子工場竣工 カントリーマアム生産 (27日)

 株式会社不二家(東京都文京区)と丸紅株式会社(東京都千代田区)の合弁会社である不二家ベトナム(FUJIYA VIETNAM、ホーチミン市)は、南部地方タイニン省(旧ロンアン省)のフウタイン工業団地で焼菓子製造工場を竣...

©VIETJO ベトナムニュース 2002-2025 All Rights Reserved