ベトナムニュース総合情報サイトVIETJO [ベトジョー]
 ようこそ ゲスト様 

「犬小屋交差点」の由来…ホーチミンで有名な5つの交差点

2015/10/25 05:28 JST配信
(C) vnexpress, 現在のチュオンチョー五叉路
(C) vnexpress, 現在のチュオンチョー五叉路 写真の拡大
(C) vnexpress, 1961年(上)と現在(下)のハンサイン交差点
(C) vnexpress, 1961年(上)と現在(下)のハンサイン交差点 写真の拡大

ハンサイン交差点(Ngã tư Hàng Xanh)

 ハンサイン交差点は、ディエンビエンフー(Điện Biên Phủ)通りとソービエットゲティン(Xô Viết Nghệ Tĩnh)通りが交差する、同市東部の玄関口として重要な交差点だ。非常に交通量が多いため、2013年はじめに渋滞緩和のため陸橋が建設され、立体交差点となった。

 多くの研究家によると、ハンサインという名前は1945年以前にこの場所にガジュマルの木(cây sanh)が植えられていたことに由来する。ガジュマルの木は、現在のバクダン(Bạch Đằng)通りから交差点まで、道の両側に植えられていた。そのため、かつてバクダン通りは「ハンサイン(ガジュマル並木=Hàng Sanh)通り」と呼ばれていた。

 1960年代の地図によると、ハンサイン交差点の表記は「Hàng Sanh」となっている。長い年月を経て「S」が「X」に変わり、人々は「Hàng Xanh」と呼ぶようになった。

バイヒエン交差点(Ngã tư Bảy Hiền)

 ここは4つの大きな道路、チュオンチン(Trường Chinh)通り、カックマンタンタム通り、リートゥオンキエット(Lý Thường Kiệt)通り、そしてホアンバントゥ(Hoàng Văn Thụ)通りが交差する、タンビン区4街区の重要な地点だ。

 この交差点の名前について、「クアンナムの人々(Người Quảng Nam)」の著者レ・ミン・クオック氏によると、かつてここでコーヒーを売っていたヒエン氏の名前に由来しているという。この人物は、阮(グエン)朝(1802~1945年)最後の皇帝バオダイ帝(保大)帝(在位:1926~1945年)の夫人であるナム・フオン皇后ことグエン・フウ・ティ・ラン皇后が所有するゴム農園の統括も担っていた。

 1940年頃、人々はこの交差点を「オンバイヒエン(バイヒエン氏)交差点(Ngã tư ông Bảy Hiền)」と呼んでいたが、次第に「氏」が省略され、バイヒエン交差点という呼び名となった。その後、交差点周辺の地域は「バイヒエン」と呼ばれるようになった。

 バイヒエンは、1954年以降に南中部沿岸地方クアンナム省から移住してきた人々が始めた織物の村としても有名だ。同区12街区のグエンバートン(Nguyễn Bá Tòng)通りには、クアンナム省の料理が売られているバーホア市場(chợ Bà Hoa)もある。

チューイア三叉路(Ngã ba Chú Ía)

 ゴーバップ区3街区のこの交差点は、グエンキエム(Nguyễn Kiệm)通り、グエンタイソン(Nguyễn Thái Sơn)通り、ホアンミンザム(Hoàng Minh Giám)通り、ファムバンドン(Phạm Văn Đồng)通りが交差する、常に渋滞している場所だ。

 ある研究家によると、1975年以前、ここにヒア氏という華僑が大きな雑貨店を開いていたため、人々はこの地域を「チューヒア(ヒア氏)三叉路(Ngã ba Chú Hía)」と呼んでいた。年月が経って発音が徐々に変化し、現在の「チューイア」という呼び名になった。

 現在、チューイア三叉路は六叉路に拡張され、「グエンタイソン六叉路(Ngã Sáu Nguyễn Thái Sơn)」もしくは「グエンタイソンロータリー(Vòng xoay Nguyễn Thái Sơn)」という呼び名に変わった。しかし、人々にはチューイア三叉路という名前の方が親しまれている。

前へ   1   2   次へ
[Son Hoa, VNExpress, 20/9/2015 | 00:00 GMT+7, A].  © Viet-jo.com 2002-2024 All Rights Reserved. 
※VIETJOベトナムニュースは上記の各ソースを参考に記事を編集・制作しています。 免責事項
新着ニュース一覧
トゥアンアンGでの贈収賄事件、バクザン省党委書記を逮捕 (3日)

 ベトナム全国で多くの道路・橋梁プロジェクトを落札している建設会社トゥアンアングループ(Thuan An Group)における違反事件で、東北部地方バクザン省共産党委員会のズオン・バン・タイ書記(男・54歳)が新たに...

べトジェットエア、24年の旅客輸送量2740万人目標 (3日)

 格安航空会社(LCC)最大手ベトジェットエア[VJC](Vietjet Air)は4月26日開催の株主総会で、2024年度の事業計画を承認した。  2024年の航空輸送による売上高は前年比

地場スタートアップの調達資金、23年は前年比▲17%減 (3日)

 このほど発表された「ベトナムイノベーション&テクノロジー投資報告書2024(Vietnam Innnovation & Tech Investment Report 2024)」によると、ベトナムのスタートアップ企業が2023年に調達した資金総額は前年比...

ホーチミンの街並みに残る路上床屋の文化 (4/28)

 ホーチミン市には、人生の半分以上の時間を他人の顔や頭髪を美しく整えることに費やしてきた人々がいる。路上床屋には、看板もなければ最新の備品もなく、使い古された革張りの肘掛け椅子と、古びた鏡、そして...

バレー越女子代表ティティがトルコ移籍、今季まで日本でプレー (3日)

 バレーボール女子ベトナム代表のチャン・ティ・タイン・トゥイ(26歳、通称ティティ、4T)が自身5度目の海外挑戦を決めた。新天地はトルコのクゼイボル。これにより、同選手はヨーロッパでプレーする史上初のベト...

1~4月期の新規設立企業5.2万社、前年同期比+3.4%増 (3日)

 統計総局(GSO)が発表したデータによると、2024年1~4月期に全国で新規設立された企業は前年同期比+3.4%増の5万1551社、登録資本金の合計は同+9.3%増の507兆9960億VND(約3兆円)だった。同期における1社当たり...

ホーチミン:今年79日目の猛暑日、過去30年で記録的な猛暑の年に (3日)

 南部水文気象予報センターによると、ホーチミン市では今年に入ってから5月2日までに、35度以上の猛暑日を79日記録しており、2024年は過去30年で記録的な猛暑の年となっている。  気象専門家によると、同市...

ハノイ:高級ホテルの供給増加、3つ星は市場から撤退傾向 (3日)

 英系総合不動産サービス会社のサヴィルズ・ベトナム(Savills Vietnam)によると、ハノイ市では4~5つ星ホテルの供給が増える一方、3つ星ホテルは徐々に市場から撤退しつつある。同社の専門家は、品質の低いホテ...

ドンナイ省:バラバラ殺人事件で医師を殺人・遺体遺棄容疑で逮捕 (3日)

 東南部地方ドンナイ省警察は4月27日夜、殺人と遺体遺棄の容疑で逮捕した医師が犯行を自白したと明らかにした。警察は引き続き、被害者遺体の残り部分の捜索を続けている。  この事件では、同省在住の医師で...

ビンファスト、電動バイクのバッテリーレンタルパッケージ追加 (3日)

 地場系コングロマリット(複合企業)ビングループ[VIC](Vingroup)傘下の電気自動車(EV)メーカーであるビンファスト(VinFast)は、自社製の電動バイク向けのバッテリーレンタルパッケー

4月全国CPI、前年同月比+4.4% 前月比は+0.07%(推定値) (3日)

 統計総局(GSO)の発表によると、2024年4月の全国消費者物価指数(CPI)は前月比+0.07%上昇、前年同月比では+4.4%上昇した。1~4月期の上昇率は前年同期比+3.93%だった。  4月のCPIが前月比で上昇した要因は...

ベトナムの4月PMI、2か月ぶり50超え 新規受注増加 (3日)

 米国のS&Pグローバル(S&P Global)が先般発表した2024年4月のベトナム・PMI(製造業購買担当者指数)は50.3となり、前月の49.9から+0.4ポイント上昇した。  ベトナムのPMIは、2023年3月に50を割り、以降5か月...

イーレックスとラオカイ省、バイオマス発電プロジェクトで覚書 (3日)

 再生可能エネルギー事業を手掛けるイーレックス株式会社(イーレックス(東京都中央区)は、西北部地方ラオカイ省との間で、バオタン郡タンロン工業地区における新設バイオマス発電プロジェクトの開発検討および協...

5連休の空港利用者数が前年比減少、航空運賃の高騰で (3日)

 4月30日の南部解放記念日と5月1日のメーデーに伴う4月27日から5月1日までの5連休に、ハノイ市ノイバイ国際空港とホーチミン市タンソンニャット国際空港の利用者数が共に前年比で減少した。大型連休にもかかわら...

ドンナイ省:バインミー店で集団食中毒、328人が体調不良 (3日)

 東南部地方ドンナイ省ロンカイン市人民委員会によると、同市スアンビン街区(phuong Xuan Binh)にあるバインミー(ベトナム風サンドイッチ)店で集団食中毒が発生し、2日午後3時までに328人が体調不良を訴えている...

©VIETJO ベトナムニュース 2002-2024 All Rights Reserved