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ホアンキエム湖の大亀たち、知られざる受難の歴史

2016/01/24 05:29 JST配信
(C)VTC news, 死去したばかりの大亀
(C)VTC news, 死去したばかりの大亀

 ベトナム戦争中の1967年6月2日の昼頃、湖畔にいる大亀の周りに市民が集まっているのを警察が解散させたが、直後に国営水産会社の一団が現れ捕獲してしまった。当時、ホアンキエム湖での漁業は許可されていたため、警察は何も口出しできなかった。

 ところが、大亀捕獲のニュースがハノイ市人民委員会のチャン・ズイ・フン主席に伝わり、フン主席は警察に大亀の保護を命じた。大亀は傷の手当てを受けたが、傷が深かったためその日のうちに死んだ。

 大亀は甲羅に直径5cmの穴が開き傷が肺にまで達していた。調査の結果、水産会社の職員が以前捕獲しようとした際にシャベルで傷付けていたことが分かった。世論は怒りの声を上げたが、時は戦争中でその後沙汰やみとなった。大亀の大きさは長さ2.1m、幅1.2m、重さ250kgだった。ホアンキエム湖の小島に建つゴックソン祠に現在展示されているのはこの大亀だ。

 1963年の大雨が降り湖があふれた日、チーリン公園にいた大亀を数人の青年が発見し、甲羅の上に乗ってからかったあげくに持ち去り、肉や骨を売りさばいた。骨は軟膏作りに使われたという。

 1956年の嵐の日には、ハンチョン通りを走っていたシクロ(ベトナムの自転車タクシー)が大亀を発見、持ち帰って料理しようとした。しかし通報を受けた警察が駆けつけて救出し、植物園の沼に放したが、まもなく死んだという。

 受難の続いたホアンキエム湖の大亀だが、ハノイ市は、先日死去した大亀をベトナム科学技術研究所傘下のベトナム自然博物館に移管し、研究目的で保存する計画だという。

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