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新型コロナで行き場失った農産物を救え!果物入り米粉製品を開発

2020/03/08 05:24 JST配信
(C) thanhnien
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ライスペーパーやブン、フォーといった伝統的な商品を海外に輸出するためには、技術や生産プロセス、品質を改善することのほかに、革新的な商品を生み出すための研究を重ねることも欠かせない要素の1つだ。このことが、トアンさんの成功の秘訣でもある。

 トアンさんのブランドを形作っているのは、自身の伝統的な米粉製品とベトナムの農産物の組み合わせだ。今回のスイカとドラゴンフルーツを使ったライスペーパーやブン、フォーの前にも、他の農産物を使って様々な研究を重ねてきた。これまでに玄米や黒米、ウコン、緑茶などを使って48種類もの商品を生み出してきた。

 小麦麺には、黒ごま、ほうれん草、にんじん、ビーツ、バタフライピー(チョウマメ)を使ったものもある。このほか、ブンガオ(bun gao=ビーフン)、乾燥春雨、ブンボーフエ(bun bo Hue)、バインホイ(Banh hoi=極細の米麺を編んだもの)、ミークアン(mi Quang)、乾燥バインウット(banh uot)、さらには韓国の美容市場向けの小麦粉パックまである。

 ベトナムの農産物を使って商品に自然かつ安全に色をつけることを考えついたきっかけについてトアンさんはこう語る。

 「最初は全く考えていませんでした。でも、ダラット(南中部高原地方ラムドン省)に行った時、紫キャベツが3玉1万VND(約47円)で売られているのを目にして、ベトナムの農産物はなぜこんなに安いんだろうと思いました。それから私は色々な方法を試しましたが、既存の商品と組み合わせてどの種類でも美しく美味しくなるわけではないとわかり、最終的には数種類しか使えませんでした」。

 現在トアンさんは、スイカを使って小麦麺やバインホイ、ブンボーフエが作れないかと試行錯誤中だ。それだけでなく、ベトナムの農産物の価値を高め、農産物を救い、農民が安定して農産物を生産できるようにするため、他の様々な農産物を使った商品の開発も進めている。

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