ベトナムニュース総合情報サイトVIETJO [ベトジョー]
RSS
Login
 ようこそ ゲスト様 
VietJo ID

1年に2度も宝くじで大当たりした男性の悲劇、片腕失い生きる今

2020/08/16 05:06 JST配信
(C) vnexpress
(C) vnexpress

 「友人たちは私を兄貴と呼んでおべっかを使っていましたが、それはつまり、私が彼らの面倒を見て、お金を貸し、食事や酒をおごる義務があるということを意味していました」とトアンさんは語る。

 賞金が尽きかけたその年の12月に、トアンさんは2回目の特賞に当たり400万VND(現在は約1万8600円)を獲得した。トアンさんの両親は100万VND(現在は約4650円)あまりを投じて借地だった土地を購入し、仮小屋を壊して広々とした家を建てた。セメントで建てられ、50m2以上の広さがあり、タイル張りの2階建ての家は一家の大きな財産となった。残りのお金は両親が保管し、トアンさんが必要な時に渡すようにした。

 トゥーザウモット市フークオン街区在住のグエン・クアンさん(70歳)は、トアンさんの人生をよく知っている。トアンさんはこう語る。「私の家族は1975年以降に北部からここに来ましたが、その時はまだ茅葺の家でした。一方、トアンさんの家はこの地域で一番大きい家でした」。

 宝くじで2度も特賞が当たり、突然大金を手に入れたトアンさんは放蕩の道へと堕ち、お金を受け取っては外出し、数日後に家に帰るような生活を続けていた。そしてある時、友人たちとコーヒーを飲んでいると、1人から麻薬を含んだタバコを勧められた。

 「私は麻薬の恐ろしさを知らなかったので、『一度試してみて』という友人の言葉に乗せられて、そこから抜け出せなくなってしまったのです」とトアンさんは回想する。トアンさんの幼馴染であるレ・バン・ギアさん(63歳)は、「彼は宝くじが当たり、お金を持つようになったことが原因で遊び歩くようになり、やがて麻薬に溺れるようになってしまいました」と教えてくれた。

 トアンさんは18歳の時にある少女と出会い、一緒に暮らし始め、男の子を授かった。その時、トアンさんはまだ麻薬中毒には陥っていなかった。20歳になると宝くじの賞金は尽きていたものの、麻薬への依存は高まり、トアンさんは麻薬を買うお金を工面するため窃盗に手を染めるようになった。

 ある時、窃盗で警察に捕まり拘留された際に、仲間と共謀して鍵を破壊して脱獄を図った。しかし、逃走中に警官に左腕を銃で撃たれ、傷跡が壊死したため、左腕を切断せざるを得なくなってしまった。

 その知らせを聞き、トアンさんの妻は子供たちを連れて家を出ていった。「不自由な身体で家に戻ると妻と子供の姿はなく、私は悲しみに暮れ、現実から目を背けるためにますます麻薬にはまっていきました。そのうちに麻薬の吸引から注射に手を出すようになりました」とトアンさんは話す。

前へ   1   2   3   4   次へ
[VnExpress 05:05 10/07/2020, A].  © Viet-jo.com 2002-2026 All Rights Reserved. 
※VIETJOベトナムニュースは上記の各ソースと自社過去記事を参考に記事を編集・制作しています   利用規約   免責事項
新着ニュース一覧
東京発の居酒屋「成る」が海外初出店、ハノイに炉端焼き店オープン (4:31)

 飲食店を展開する株式会社Pay it Forward(東京都墨田区)は11日、本格炉端焼き店「炉端成る ハノイ店(ROBATA NARU Hanoi)」をハノイ市にグランドオープンした。同社が東京都内で展開する人気居酒屋ブランド「成...

Green Carbon、ベトナムでAWD米の生産・販売を本格始動 (3:42)

 日本国内最大規模のネイチャーベースのカーボンクレジット創出・販売事業を展開するGreen Carbon株式会社(東京都千代田区)は、南部メコンデルタ地方カントー市および同地方アンザン省で生産された「高品質AWDラ...

食と文化の「ダナンフードツアー2026」、5月20日から開催 (2:37)

 南中部地方ダナン市で5月20日(水)から24日(日)まで、「ダナンフードツアー2026(Da Nang Food Tour 2026)」が開催される。  今年の同イベントは規模が拡大され、ビエンドン公園(cong vien Bien Dong)やタム...

半世紀の時を超え、古びた水筒が導いた兵士の帰郷 (10日)

 北中部地方クアンチ省の「火の土地」に眠ること半世紀以上、烈士(戦死者)であるチャン・ミン・トゥエンさんは、親族によって故郷へと連れ帰られた。トゥエンさんの帰郷への旅は、50年以上も地中に埋もれ、変形...

世界のデジタル銀行トップ100、ベトナムからTNEXなど2社選出 (11日)

 アジア地域の銀行専門誌「アジアンバンカー(The Asian Banker)」のグローバルリサーチ・コンサルティング部門であるTABインサイツ(TABInsights)が発表した「世界のデジタル銀行ランキングトップ100(World’s Top...

実在の人物を模したAIコンテンツ、識別ラベル義務化 5月から (11日)

 人工知能(AI)法をガイダンスする政令第142号/2026/ND-CPが5月1日に施行された。これにより、実在の人物の音声や画像を模したAIコンテンツに対して、容易に識別可能なラベル表示などが義務付けられる。 ラベ...

商工省、5月6日を「ベトナムロジスティクスの日」に制定 (11日)

 商工省はこのほど、毎年5月6日を「ベトナムロジスティクスの日」、毎年5月の第1週を「ベトナムロジスティクス週間」とする決定第1065号/QD-BCTを公布した。  この決定は、経済社会の発展や国際統合、国家競...

韓国仮想通貨取引所ビッサム、SSI証券子会社と提携 取引所設立へ (11日)

 韓国の仮想通貨取引所を運営するビッサム(Bithumb)は、大和証券が出資する国内大手独立系証券会社SSI証券[SSI](SSI Securities)のデジタル技術子会社であるSSIデジタル(SSI Digital

越印企業が27件の協力合意、航空や観光・ハイテク分野で (11日)

 インドのムンバイで7日、ベトナム・インドビジネスフォーラムが開催され、同国を訪問していたトー・ラム書記長 兼 国家主席が立ち会う中、両国企業間で27件の協力合意が交わされた。これらの合意は、貿易促進か...

薬物依存者管理に電子監視装置を試験導入、ベトナムが開発 (11日)

 西北部地方ディエンビエン省警察は7日、公安省傘下麻薬犯罪捜査警察局(C04)と協力し、地域社会にいる薬物依存者に対して電子監視装置を装着する試験的モデルを同省で導入した。ディエンビエン省は、ハノイ市と...

ホーチミン青年文化会館にスターバックストラック店舗が登場 (11日)

 ホーチミン市サイゴン街区(旧1区)の青年文化会館の敷地内に、米国のコーヒーチェーン大手であるスターバックス(Starbucks)のフードトラックが突如出現し、若者の間で新たなチェックインスポットとして話題を集...

ホーチミン:国内初のリバーシブルレーン道路導入、渋滞緩和へ (11日)

 ホーチミン市建設局は現在、タンソンニャット街区(旧タンビン区)のコンホア(Cong Hoa)通りに国内初となる「3方向道路(リバーシブルレーン)」モデルを導入するための分離帯設置工事を進めている。5月15日から導...

ベトジェットエア、インド航空関連大手2社と戦略的協力 (11日)

 国内最大手の格安航空会社(LCC)ベトジェットエア[VJC](Vietjet Air)は、インドのムンバイでこのほど、同国を訪問していたトー・ラム書記長 兼 国家主席の立ち会いのもと、インドの

26年4月の新設外資企業318件、前年同月比で安定推移 (11日)

 各省・市の計画投資局のデータによると、2026年4月に全国で新規設立された外資企業および支店、営業所、駐在員事務所の数は前月比+1.3%増、前年同月比+0.3%増の318件となり、前年と同水準で安定した推移を示...

ホーチミン:国際畜産展示会、5月20日から開催 (11日)

 ホーチミン市タンミー街区(旧7区)のサイゴンエキシビション&コンベンションセンター(SECC:799 Nguyen Van Linh, phuong Tan My, TP. Ho Chi Minh)で、5月20日(水)から22日(金)まで、「第10回国際畜産展示会(I...

©VIETJO ベトナムニュース 2002-2026 All Rights Reserved