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トゥさんもゴックさんも、メンバー数が3000人にも上るSNSの「ザライ省バイク帰省の会」に参加している。VNエクスプレス(VnExpress)の調べによれば、SNSにはこのようにバイク帰省仲間を募るグループが20件以上存在し、それぞれメンバー数は3000~2万2000人にも及ぶ。その多くはホーチミン市を出発して、南中部高原地方や南中部沿岸地方、東南部地方に帰省する人々だという。
テトが近づくと、こうしたグループの活動が活発化する。1日に5~10件の投稿があり、帰省の日時や方法を相談するのだ。
「ザライ省バイク帰省の会」を立ち上げたバオ・トゥエンさん(男性)によると、こうしたグループのメンバーは主に学生や工場労働者、小さい子供がいる家庭、または50歳以上の労働者などだという。「グループは、慈善団体やバックパッカーのグループではなく、ボランティア精神と相互扶助のもとで活動しています」とトゥエンさん。
各グループは、日によって40~120台のバイクで移動し、特に旧暦12月27日と28日の帰省が最も多い。グループはホーチミン市の集合場所を出発し、東南部地方ビンズオン省、同ビンフオック省、南中部高原地方ダクノン省、同ダクラク省を経由して、ザライ省に向かう。移動距離は400kmで、所要時間は交通状況にもよるが12~14時間ほどだ。
「ダクラク省バイク帰省の会」の管理人のボー・チャム・ラムさん(男性・31歳)によると、バイクで帰省するメンバーの40%は、様々な事情で長距離バスのチケットが購入できない人々だという。
ラムさんは、1月の初めから2024年のテトの帰省仲間を募り始めた。旧暦12月20日から29日にかけて、9回の旅が予定されており、一緒に帰省する延べ人数は1000人余りに上るという。帰省グループの主催側は、参加者の氏名や年齢、自宅の住所などの情報を集め、必要な人にはバイクの手配も行う。
ラムさんのグループには約200人のボランティアメンバーがおり、ボランティアメンバーがサポートチームとして各日の旅程に散らばって参加する。グループは原則として1列になって、時速60km以下、人口密集地域では時速40km以下で走行する。一緒に帰省するバイクの台数は30~50台、旧暦12月27日以降は100台以上になる。参加メンバーは速度を守り、道案内チームより先を走ってはならない。