チュン氏によれば、若かりし頃、クオン氏はハノイ市のリートゥオンキエット3A高校(現在のベトドゥック高校)の合唱団のリーダーとして地域の生徒たちの間で有名だったといい、生徒・学生向けの作曲コンテストでも数々の賞を受賞していた。
きょうだいたちも皆、音楽が好きだったが、長男のトゥアット氏を除けば、クオン氏が最も多くの楽曲を生み出したのだという。
「兄は音楽で20もの国家賞を受賞し、ハノイ音楽協会の常任副会長も務めました。ここ数年の間にも、兄はハノイ市の数々の舞台に立っていました。兄は、若々しくて明るくて、常に皆に元気と笑顔を与えてくれる、そんな存在でした」とチュン氏は語る。
後編に続く