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30年間、この生活が続いている。「1日でも休めば、常連さんに『ナムさんはどこ?』と聞かれます。だからと言って長く休んだら、食費も家賃も、子供の学費も夫の薬代も払えません」とナムさんはため息をつく。
ナムさん一家にとって、このおこわ売りの仕事が家族3人の唯一の収入源だ。夫はかつて整備工だったが、今は病気でナムさんの軽い手伝いしかできない。娘は大学生で、時間があれば母親の仕事を手伝っている。
「昔の元気だったころは、朝だけで数百食を売って、子供の学費だって十分に支払えました。最近はたいして売れない日もあり、そういうときは家でも白いご飯の代わりにおこわを食べないといけません」とナムさんは話す。
特に雨の日は売れ行きが悪い。それでもナムさんは、この仕事を辞めようと思ったことはない。「身体が動く限りは天秤棒を担ぎますよ。市場を離れたって、何をしたらいいのかもわかりませんし」。
ナムさんの店からそう遠くないところにある小さな靴屋の横では、ファン・トゥイ・ホアさん(女性・47歳)が静かに座っている。両側には、通路をふさぐほどたくさんの靴がぶら下がっているが、客はほとんど来ない。
「以前は、朝に店を開けるとひっきりなしにお客さんが来ていました。今は3〜4日に数足売れるくらいです」と、ホアさんは商品の靴を丁寧に整えながら話す。
20年以上もこの市場にいるホアさんは、ニティエンドゥオン市場の盛衰を目の当たりにしてきた。新型コロナ後、客は一気に減り、今や人々はオンラインで靴を安く購入し、配達してもらうことが主流になっている。
「1日中店にいても売れないときは、大量の商品を見ては泣きたくなります。でも、この仕事を辞めたところで何をすればいいのかもわかりませんし、この年齢で他の仕事を見つけることもできないでしょう」とホアさんは語る。
外から見れば、ニティエンドゥオン市場は今もまだにぎわっているように見える。しかし実際のところ、通路は衣類や靴、野菜であふれ返っているが、人影はまばらで、買い手よりも売り手の方が多い。商人たちは座って互いに顔を見合わせ、時折退屈しのぎに雑談を交わして時間を過ごす。
「朝から晩まで座っていても、お客さんが来ない日だってあります。常連さんは来ても、新しいお客さんはめったに来ません」とホアさん。
これは、多くの伝統的な市場でよくある話だ。しかし、ニティエンドゥオン市場が他と違うのは、ほとんどの商人がこの市場を離れないことだ。

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