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母親が寝たきりだった6か月間、トゥオンさんは料理をし、薬を用意し、水を運ぶなどして母親を支えた。
一家が経済的に困窮し、、トゥオンさんの学業は中断しかけた。近所の人たちの中には、手足のない人は学校を卒業しても就職が難しいからと、学校を辞めさせて宝くじを売りに行かせるようザンさんに勧める人もいた。
「学業を終えても雇ってくれる人がいるとは限らないと言われました。でも、もし学校をやめてしまったら、この子の未来はさらに暗くなってしまいます」とザンさんは語る。
トゥオンさんは、小・中学校と高校を通じて優秀な成績を維持し、美術への関心を示すようにもなった。高校1年生の夏には、娘からの度重なる説得を受け、ザンさんはトゥオンさんを自宅近くの絵画教室に連れて行き、1日分の受講料を払って体験レッスンを受けさせた。
体験レッスンが終わると、講師はトゥオンさんが優れた色彩感覚を持っていることを見抜き、継続して指導することを引き受けた。その後、トゥオンさんの作品がハノイ市での展覧会に出品されたこともある。
2026年に高校を卒業したトゥオンさんは、グラフィックデザインを専攻し、ベトナム商工短期大学への入学を果たした。娘の合格通知書を手にしたロイさんは、喜びと不安が入り交じった心境を明かす。
「学費のことも心配ですし、通学の道のりが遠いことも心配です。ですが、どんなに苦労しても、娘が手に職をつけられるよう、夫婦で全力を尽くすつもりです」とロイさんは話す。
トゥオンさんが3歳の頃から、地元の枯葉剤被害者協会を通じて一家に寄り添い、奨学金の受給につなげてきたファム・ティ・ロアンさん(女性)は、ザンさん一家が娘に夢を諦めさせようと考えたことは一度もなかったと明かす。「体調を崩して辛い日でも、トゥオンさんは自ら小さな台車を進めて絵画教室に通っていました」とロアンさんは語った。
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