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世界銀行(WB)によると、在外ベトナム人による2018年のベトナムへの海外送金額は、前年比+15.1%増の159億USD(約1兆7200億円)と順調に伸びた。別の統計では、同年のベトナムへの海外送金額は同+37.0%増の189億USD(約2兆0400億円)と、WBのデータを大きく上回る結果も出ている。
ベトナムへの海外送金額は、2017年から世界トップ10にランクインしており、東南アジア地域でフィリピンに次ぐ2位となっている。
ベトナム国家銀行(中央銀行)ホーチミン支店によると、在外ベトナム人によるホーチミン市への海外送金額は1-8月期で34億5000万USD(約3700億円)に達し、2019年通年では60億USD(約6500億円)へと大幅に増加するものと見込まれる。
2018年における同市への海外送金額は50億USD(約5400億円)超だった。中央銀行の政策により、ここ数年はUSD建て金利が年0%となっており、為替レートも安定しているため、海外送金の受領者の多くは受け取った外貨を商業銀行に売却してVND建て預金に回している。
主な送り元としては、米国、フランス、オーストラリア、日本、韓国、台湾など、越僑やベトナム人派遣労働者の多い国々が挙げられる。国際送金サービス大手の米マネーグラム(MoneyGram)によると、同社は95か国からベトナムへの海外送金を取り扱っているという。