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グエン・スアン・フック首相はハノイ市で8日、ベトナムを公式訪問していた米国のウィルバー・ロス商務長官と会談した。両氏は会談で、◇エネルギー、◇医療、◇輸送、◇スマートシティの4分野を中心に、戦略的協力関係を強化していくことで一致した。
会談後、両氏は越米間の協力文書5件の調印式に立ち会った。このうちの1件として、米国の独立系発電事業者(IPP)大手AESとベトナム商工省の間で第2ソンミーガス火力発電所案件(南中部沿岸地方ビントゥアン省)に関する覚書が結ばれた。同案件の投資総額は31億USD(約3400億円)で、2024年から商業発電を開始する見通し。
ベトナム航空[HVN](Vietnam Airlines)は、米ユナイテッド・テクノロジーズ(United Technologies)傘下で航空機用ジェットエンジンなどの設計・製造を手掛けるプラット・アンド・ホイットニー(Pratt & Whitney)との間で、航空機用エンジンの購入およびメンテナンスサービスに関する契約を締結した。契約額は約10億USD(約1090億円)。
ベトナム航空はさらに、セーバー・エアライン・ソリューションズ(Sabre Airline Solutions)との間で数百万USD(100万USD=約1億0900万円)の合意書に調印した。
このほか、マーフィー・オイル(Murphy Oil)とペトロベトナムグループ(Vietnam National Oil and Gas Group=PVN)、PVNの子会社である石油ガス試掘・掘削総公社(PVEP)とSKイノベーションの間でもそれぞれ覚書が締結された。
なお、2019年1-9月期の両国間の貿易額は550億USD(約6兆円)超に達し、うち米国からベトナムへの輸出額は前年同期に比べ+12%増加した。