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ベトナム国内ではこのところ空コンテナが不足し、さらにベトナムと海外を結ぶ船舶も不足していることが、輸出活動にマイナスの影響を与えている。
商工省はグエン・スアン・フック首相に先般提出した報告書の中で、2021年2~3月までこの状況が継続する見通しであり、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の感染拡大が続けばさらに長引く可能性もあるとの予想を示した。
この背景には、新型コロナとその対策に伴う社会的隔離措置の影響により、欧州と北米の港湾の貨物取扱能力が低下し、海運会社も便数の削減を余儀なくされていること、また新型コロナの影響によりラテンアメリカ、東欧、南アジアの生産能力が低下したため、米国や欧州が中国やベトナムからの輸入を増やしていることなどが挙げられる。
北米と欧州では空コンテナが余剰状態にあるが、中国やベトナムでは深刻な不足に陥っているのが現状だ。
空コンテナの不足により空コンテナの賃貸料が上昇しているほか、船舶の不足により船舶に積み込むまでの倉庫での保管期間が長期化し、企業にとってコスト増となっている。
この影響を受けて、コメ輸出会社によると納期が7~20日遅れている。カシューナッツ・茶輸出会社によると、運賃もうなぎ登りで、1コンテナ4000~5000USD(約42万~52万円)と通常の6~7倍に達しているという。