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韓国系サムスン電子ベトナム(Samsung Electronics Vietnam=SEV)によるスマートフォン事業が、ベトナム経済に大きく寄与していることが明らかになった。
財政省によると、サムスン電子の北部紅河デルタ地方バクニン省の工場では2019年、売上高447兆VND(約2兆円)、税引前利益37兆3000億VND(約1700億円)を記録した。同様に東北部地方タイグエン省の工場は売上高657兆6000億VND(約2兆9800億円)、税引前利益48兆5000億VND(約2200億円)だった。テレビをはじめとした家電製品を生産するホーチミン工場の実績は、公表されていない。
バクニン工場およびタイグエン工場の合計売上高1104兆6000億VND(約5兆円)は、2019年におけるベトナムの国内総生産(GDP)である2660億USD(約27兆7000億円)の約18%に相当することになる。さらにバクニン工場では2兆8600億VND(約120億円)、タイグエン工場では2兆0800億VND(約94億円)の税金をそれぞれ納付し、地元経済に大きく貢献した。
スマートフォン生産量も増加してきている。昨年12月、タイグエン工場はスマートフォンの輸出台数が7億台を突破したことで記念式典を開催した。同社は「2015年に輸出台数が1億台を達成してから5年で7億台を超えた」と述べている。