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ハノイ市で建設中の同市都市鉄道(メトロ)3号線(ニョン~ハノイ駅区間)は22日、試運転を開始した。
試運転では、鉄道に関連する総合的技術やソリューションを提供するフランスの多国籍企業アルストム(Alstom)の運転士が、無負荷で車両を運転した。
試運転を担当した運転士は現地紙のインタビューに応じ、「メトロ3号線を最初に運転したことを光栄に思う」と感想を述べ、「車両はベトナム側に納入する前、フランスで最も厳しい試験を経ている。 最高の結果を得られるよう、試験を重ねていく」と話した。
また、同市メトロ管理委員会(MRB)は23日と24日の両日、S1駅(ハノイ工業大学前)で車両を市民に公開した。オンラインで見学を申し込んだ多くの市民がマスクを着用して長蛇の列を作り、車両見学を楽しんだ。見学後には、市民の意見聴取が行われた。
これに先立つ2020年10月、最初の車両1本が納入された。2本目はフランスから輸送中で、1月下旬に北部紅河デルタ地方ハイフォン市の港に到着する。残る8本はフランスで製造中。
車両は4両編成で全長78.27m、定員は950人。車両の各所に優先席94席を設置する。車体は欧州規格の合金を使用している。設計最高速度は時速80km、営業運転の速度は時速35km。
メトロ3号線は全長12.5kmで、このうち8.5kmが高架区間、残りの4kmが地下区間。バックトゥーリエム区、ナムトゥーリエム区、カウザイ区、バーディン区、ドンダー区、ホアンキエム区を通過する。
高架区間となるニョン~S8駅(交通運輸大学前)区間の工事は全て完成しており、2021年末をめどに運行を開始する。地下区間(全長4km)は2022年末に運行を開始する予定。