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新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響で、カラオケやバー、マッサージ店だけでなく、インターネットカフェ(オンラインゲームカフェ)も営業停止となっている。この状況を受け、多くのオンラインゲームカフェが仮想通貨マイニング(採掘)に業種替えしている。オーナーによると、売上は旧業種よりも大きいという。
ホーチミン市3区でオンラインゲームカフェを営むディン・ティ・ミー・レさんは、「新型コロナの流行で社会的隔離措置が適用されて営業停止を余儀なくされました。ちょうどその時、ビットコイン(Bitcoin)が高騰していて、PCを長期稼働しないと故障に繋がるからと友人に業種替えを勧められました」と話した。なお、レさんの店はビデオカード「RTX3080」搭載マシンを導入した市内で最初の店舗の一つだと言う。
レさんは、「1日にあげる売上は仮想通貨の価値にもよりますが、ゲームカフェ時代よりかなり大きくなりました」と語る。レさんによると、PC25台を稼働した場合の1日の売上は300万VND(約1万3800円)。一方、従来型のオンラインゲームカフェでは、PC25台が1日フル稼働しても売上は約200万VND(約9200円)とのこと。
また、PCパーツ・周辺機器業界では、オンラインゲームカフェが営業停止となっているにもかかわらず、テト(旧正月)以降、ビデオカードの販売価格が急上昇している。これも、長引く新型コロナとビットコインの急騰が理由と見られている。なお、「RTX3080」各種の販売価格は3000万VND(約13万8000円)近くもするが、需要が多く、供給が追い付かない状態だ。
ある経営者によると、オンラインゲームマシンから仮想通貨採掘マシンに改造するのは簡単で、もともとゲームマシンの能力が高いため、ほとんどアップグレードする必要もなく、ソフトウェアをインストールするだけで完了するという。