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ベトナム経済を振り返る:外国為替レート編 2022年版

2023/01/24 04:38 JST配信
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金融市場:外国為替レート

 VNDの対USDの為替レートは2000年代前半はVND15,000/USD~VND16,000/USDで安定的に推移していたが、リーマンショックのあった2008年よりUSD高・VND安傾向が続いた。また、ベトナム当局を悩ませたのは、中央銀行や商業銀行セクターが提示する公式レートと、市中の両替商やゴールドショップが提示する市中レート(闇レートとも実勢レートとも呼ばれる)の乖離が時として広がったことである。

 公式レートは実勢レートの動きを追認する形で時間差をもって引き寄せられるため、乖離が続く間は実質的に二重レートが存在し、中央銀行や商業銀行の外貨保有高が一時的に低下する現象が大きな問題となっていた。

 中央銀行は2016年1月、対USD銀行間為替レート(中銀公定レート)の新しい算定基準を導入した。公定レートの新しい算定方法は、国内の銀行間市場における加重平均レート、国際市場におけるベトナムと貿易相手国、投資国・投資受入国、債権国・債務国との為替レート、マクロ経済の各指標の動き、及び金融政策の目標に基づいて算定される。公定レートは頻繁に調整され、毎日調整される時期もあり、投機筋にとってはリスクが増え、ドル保有心理縮小に繋がり、長期的な為替レートの安定に寄与している。

 なお、前述したように、2022年に入り米国での高インフレを背景とした米国連邦準備制度理事会(FRB)による利上げの実施を受け、中央銀行は国内通貨を安定化させるべく、2022年中にドン買い・米ドル売りの為替介入を継続的に行った。2022 年 10 月 31 日時点でベトナムドンの対ドル相場は2022年初頭と比べて▲8.5%と大きく下落しているが、◇日本:▲28.4%、◇韓国:▲19.2%、◇台湾:▲16.7%、◇中国:▲14.2%、◇タイ:▲14.0%、◇フィリピン:▲14.0%など、周辺諸国と比べると、ベトナムドンの下落幅はさほど大きくなかった。



(本記事は、「ベトナム株・経済情報」に掲載している「ベトナムのマクロ経済と金融市場」を項目ごとに配信するものです。)

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