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シンガポールを拠点とするパークソン・リテール・アジア(Parkson Retail Asia)子会社のパークソン・ベトナム(Parkson Vietnam)がホーチミン市人民裁判所に破産手続きの開始を申し立てたことを受け、「ユニクロ(UNIQLO)」や「無印良品(MUJI)」、「コーナン (KOHNAN)」など、パークソン・ベトナムが運営する商業施設に入居する各店舗も今後影響を受けることが懸念されている。
パークソン・ベトナムは、ベトナム国内においてマレーシア系百貨店パークソン(Parkson=百盛)を運営。2005年にベトナム1号店をオープンし、最盛期には全国で10店舗を運営していた。しかし、経営不振により2015年から店舗数を徐々に減らしていき、2023年4月時点で営業を続けていたのは、2005年にホーチミン市1区レタイントン(Le Thanh Ton)通りにオープンした同国1号店「パークソン・サイゴン・ツーリスト・プラザ(Parkson Saigon Tourist Plaza)」のみとなっていた。
ホーチミン市の超一等地にあるパークソン・サイゴン・ツーリスト・プラザは、ビルを所有する同市人民委員会傘下サイゴンツーリスト(Saigontourist)からスペースを借り受けて運営しており、賃貸契約期間は2005年~2030年の25年間。
ユニクロと無印良品はそれぞれ2019年と2020年に、パークソン・ベトナムからスペースを借り受けて、パークソン・サイゴンツーリスト・プラザにベトナム1号店を開店した。
なお、業界関係者によると、◇パークソン・ベトナム、◇サイゴン・ツーリスト、◇入居企業の各当事者との間で交渉が順調に進めば、入居中の店舗はパークソン・ベトナムの破産後も営業を継続することが可能だという。