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- 米中合弁、ドンナム工業団地に新工場
- エイブリィ・デニソンの国内3番目の工場
- 面積4000m2、投資総額470万USD
エイブリィ・デニソン・ワールドン・ベトナム(Avery Dennison Worldon Vietnam)は20日、ホーチミン市クチ郡(huyen Cu Chi)のドンナム工業団地内で新工場の落成式を開催した。
同社は、世界的な材料科学メーカーでラベルや機能性ラベルの設計・製造を専門とする米国のエイブリィ・デニソン(Avery Dennison)と、大手ブランド向けの受託製造(OEM)を手掛ける大手ニット衣料メーカーである中国の申洲国際集団(シェンジョウ・インターナショナル・グループ)の合弁会社だ。
クチ工場は、エイブリィ・デニソンにとってベトナム国内で3か所目の工場となる。他の工場2か所は、北部紅河デルタ地方バクニン省と南部メコンデルタ地方ロンアン省にある。
クチ郡の新工場は面積4000m2の用地に建設され、投資総額は470万USD(約6億7000万円)。ラベルの日産能力は80万枚で、将来的な拡張にも対応可能な設計となっている。
同工場では、従来のニット製品に加え、RFID(電波を用いて識別情報を読み書きする自動認識技術)ラベルをはじめ、高度なテクノロジーを用いた製品も生産する。
エイブリィ・デニソンの責任者は落成式で、グローバルサプライチェーンにおけるベトナムの潜在力を評価し、技能の高い豊富な労働力と堅実な生産基盤が投資継続の理由だと述べた。また、循環型経済の推進、排出量削減、森林伐採ゼロの実現など、環境対応へのコミットメントを明らかにした。
この新工場はベトナム縫製業界のグリーン化と近代化への移行に貢献するものと期待されている。
なお、エイブリィ・デニソンは、ベトナム工場を主要な生産拠点として位置づけるとともに、グローバルネットワークにおける研究開発(R&D)拠点としての発展も目指している。