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- 最先端のバイオ医薬品製造技術を移転
- ワクチン開発や臨床試験を共同で実施
- デング熱治療に向けた臨床研究も
ベトナムワクチン株式会社(VNVC)は12日、ロシア製薬大手メドシンテズ(Medsintez)との間で、次世代バイオ医薬品とワクチンの製造技術移転に関する協力協定を締結した。調印式にはロシアのミハイル・ムラシコ保健相とベトナムのダオ・ホン・ラン保健相が出席した。
同協定を通して、メドシンテズは最先端のバイオ医薬品製造技術をVNVCに移転し、両社は新薬・ワクチンの研究開発や臨床試験を共同で実施する。さらに、メドシンテズ製の高品質な医薬品をベトナム国内および東南アジア諸国に供給する計画だ。
VNVCは今後、◇組み換えアルブミン製剤、◇組み換えインスリン製剤、◇使い捨ておよび再使用可能なインスリンペン、◇糖尿病治療薬、◇抗凝固剤ヘパリン、◇抗ウイルス薬トリアザビリンなどを国際基準で生産していく。また、両社はデング熱治療に向けたトリアザビリンの臨床研究も進める。
計画では、2027年末までにベトナム国内のVNVC工場で最新ワクチンとバイオ医薬品を本格生産し、東南アジア地域で信頼される生産拠点とする。
VNVCのゴ・チー・ズン会長は今回の提携について「国際連携を強化し、技術を自立させるまでの時間を短縮するもので、輸入コスト削減と輸出拡大につながる」と説明した。
なお、VNVCは今年5月、ベトナムのトー・ラム書記長がロシアを公式訪問したのに合わせて、ロシア直接投資基金(Russian Direct Investment Fund=RDIF)との間で、先進的なワクチンおよびバイオ医薬品の研究・技術移転・生産に関する戦略的協力合意書を締結している。