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医療用医薬品や臨床検査薬の製造・販売などを手掛ける日本ケミファ株式会社(東京都千代田区)のグループ会社である日本ケミファベトナム(Nippon Chemiphar Vietnam、東南部地方ビンズオン省)は、11月に「ウラリット(R)配合錠」と「ソレトン(R)錠80」の商業生産を開始し、このほど現地で初出荷の式典を行い、日本への輸出をスタートした。
同工場の生産開始により、同社グループの生産能力は現在の14億錠から段階的に20億錠へと引き上がるとともに、製造コストは日本国内での製造と比較して2~3割程度の低減が見込める。
また、マザー工場の位置づけとなる日本国内工場では、これまで積み重ねてきた高い技術力を活かして新製品の製造などを行う一方、ベトナム工場に製造移管することでコストメリットが出せる品目を中心に生産品目数を増やすことで、同社グループの収益改善を図る。
ベトナム工場は、敷地面積約1万m2、投資額3800万USD(約42億9000万円)で、生産能力は年間6億錠となっている。将来的には、同工場を現地での開発やASEAN諸国への販売拡大の足掛かりとすることも目指す。