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世界11か国で人材紹介事業を展開する株式会社ジェイエイシーリクルートメント(東京都千代田区)は、2021年10~12月におけるベトナムのホワイトカラー人材紹介市場の動向を発表した。
アジア全体では、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響が残るものの、企業の採用意欲の高まりにより求人は回復傾向にある。
ベトナムの求人数は前年同期比▲27%減、前期比▲1%減となった。日本(日本企業の海外事業関連求人)は前年同期比+21%増、前期比+7%増だった。
ベトナム法人ダイレクターのレ・トゥイ・ジエウ・ウエン氏は、ベトナムにおける企業の採用動向について、2021年10~12月に企業が業績回復の取り組みを進めたことで、ベトナムの労働・雇用状況は改善したとコメント。求人数は前年同期比・前期比で増加には至らなかったものの、多くの産業や分野でビジネスの需要を満たすため、採用のニーズが増加傾向にあるという。
一部の企業では生産に携わる労働力を確保できず、多少の減産も余儀なくされている。今後ベトナムでは応用化学、自動化技術、人工知能、生物医学工学、化学、生物学、データ分析などの分野の市場の発展が予想されており、今年はこれらの分野に関連する人材ニーズが生まれることが期待される。労働市場も変化に適応するために、企業は柔軟な働き方と雇用を維持するための適切な報酬制度を設ける必要がある。
求職者の動向については、都市部の多くの労働者が新型コロナウイルスの感染を避けるために故郷に戻る動きがあったが、今年はテト(旧正月)前後に多くの労働者が都市部で仕事を探す動きが見られる。また、最近の求職者の傾向として、企業の働き方や給与制度などを重視している。新型コロナウイルスの状況は改善に向かっているものの、在宅勤務の企業は対面での面接ができない状況で、積極的な転職・求職活動までには至っていない状態だ。