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- 外交関係樹立以降で初の公式訪問
- 新たな協力の開拓に向けた重要な機会
- 新たな協力分野を拡大することで合意
ファム・ミン・チン首相は6日、ベトナムを公式訪問中のキルギスのアディルベック・カスィマリエフ首相と会談した。1992年の外交関係樹立以降、キルギスの首相がベトナムを公式訪問するのはこれが初めて。
チン首相は、今回の訪問は歴史的な節目となり、新たな協力の開拓に向けた重要な機会であるとの認識を示した。一方、カスィマリエフ首相はベトナムの経済的・社会的成果を評価するとともに、キルギスの外交方針においてベトナムを優先項目としていることを強調し、両国間の協力強化を望んだ。
会談では、特にハイレベルを含むあらゆるレベルでの接触を維持し、直接対話の促進に努めると共に、国際連合をはじめとする国際フォーラムでの協力強化について一致した。また、両国の友好関係をさらに強化し、両国関係の包括的パートナーシップへの格上げを目指すことで合意した。
両国の貿易額が増加傾向にある一方、十分にポテンシャルを活かせていないことが指摘され、2016年に発効したベトナム・ユーラシア経済連合(EAEU)自由貿易協定(VN-EAEU FTA)の活用促進が提案された。
両首相は関係省庁に対し、両国間の二重課税防止協定や投資奨励保護協定などの交渉・締結を早期に推進するよう指示し、経済・貿易・投資関連の協力メカニズムを構築し、政府間委員会を早期に発足することで合意した。
さらに、木材・木製品、電子製品、繊維製品、水産物、果物、カシューナッツ、茶など、両国が輸出において潜在力と強みを持つ製品の貿易の強化、両国の企業間の直接交流の奨励、見本市や専門展示会への参加の推進に加え、農業、国防・安全保障、教育・人材育成、文化・観光、交通インフラ(航空・鉄道)など、新たな協力分野を拡大することについても合意した。
会談後、両首相の立ち会いのもと、教育協力協定、法務分野の協力に関する覚書、航空協力に関する覚書などの協力文書が締結された。