![]() (C) dantri ![]() |
- 25日から27日までベトナムを公式訪問
- 包括的・戦略的パートナーシップを深化
- 国防・安全保障や司法などの協力文書14件
ルオン・クオン国家主席は国家主席府で26日、フランスのエマニュエル・マクロン大統領と会談した。マクロン大統領は25日から27日までベトナムを公式訪問した。
双方は会談で、両国間の包括的・戦略的パートナーシップをより実質的かつ効果的に深化させていく決意を確認した。
両首脳は、国防・安全保障分野で既存の合意事項を引き続き履行し、国境を越えた犯罪・サイバーセキュリティ対策における協力を強化することで一致した。クオン国家主席は、今年10月にハノイ市で開催される「国連サイバー犯罪条約(ハノイ条約)」の署名開始式へのフランス側の出席を招請した。
また、政治・外交面では、あらゆるレベルでの代表団の往来を強化し、国際フォーラムで緊密に連携することや、多国間主義を支持し、国連の中心的役割を重視することで一致した。フランスは、南シナ海に関する東南アジア諸国連合(ASEAN)の立場を支持し、海上の平和と安定を維持する上での1982年国連海洋法条約(UNCLOS)の重要性を強調した。
経済・貿易・投資面では、ベトナム・欧州連合(EU)自由貿易協定(EVFTA)を効果的に実施することで一致した。フランス側は、ベトナムEU投資保護協定(EVIPA)の批准を促進し、違法・無報告・無規制漁業(IUU漁業)規制に違反するとして欧州連合(EU)が2017年からベトナムに出している警告措置(イエローカード)の解除を呼びかけるとした。
双方は、医療や司法、文化・観光、農業といった伝統的分野での協力を強化し、科学技術、人工知能(AI)、高度人材育成、技術移転、デジタルインフラ開発における協力を推進するとともに、都市交通、宇宙航空、新エネルギー、デジタル変革、半導体、歴史認識の共有といった新たな分野へも協力を拡大することで一致した。フランスは、「ベトナムとの公正なエネルギー移行パートナーシップ(JETP)」の枠組みの中で、今後もベトナムを支援していく方針だ。
会談後に両首脳の立ち会いのもと、国防・安全保障や司法、農業、環境、交通、科学技術、原子力エネルギー、衛星開発、医療、航空分野に関する14件の協力文書が締結された。
マクロン大統領はベトナム滞在中、トー・ラム書記長などとも会見した。なお、2024年10月に行われたラム書記長のフランス公式訪問の際に、両国は包括的・戦略的パートナーシップを構築した。