昨年末から現在にかけて、フエ省フー・ロック村では、村内の水牛2000頭のうち、70頭もの水牛が相次いで餓死している。
関係当局の調査によると、今年のフエ省は寒波に見舞われ、餌となる草が育たない上、製紙原料を得るために大規模な樹木の伐採が行われたため、牧草地が極端に減少したことが原因だという。寒波にも関わらず、昔ながらの飼育方法しか取らず、衰弱した水牛を寒さから守る手段を講じなかったことも状況を悪化させた。
ベトナムの農村では、水牛は農家の最も重要な財産であり、金銭的価値も高い。現在、村では、生き残っている水牛たちを守ろうと、放し飼いを止め牧草地を作る努力を続けている。