ハノイ市ハイバーチュン区在住のティエンさんは60歳を過ぎたリュウマチ持ちの妻と2人暮らしだ。しかしここ7ヶ月もの間、家から路上に出るには隣の家との壁にはしごを掛けてよじ登り、隣の家の門から路上へ出なければならないのである。
1995年この土地に家を買ったティエンさんは同じ敷地内に家を持つファンさんと通用門を共にしなければならなかった。その後月日が経ち、ティエンさんとファンさんの間にいざこざが起こったため、ファンさんは2005年9月突然ティエンさんの家屋と通用門との間を柵でふさいでしまったのだ。
ハイバーチュン区人民委員会は今年2月、両者を和解するための4つの案を提案した。1つ目は両者が以前のように門を供用する。2つ目は裁判で解決する。3つ目は現在のように隣の家からはしごを使って出入りする。4つ目はティエンさんがこの家を立ち退き、他に住居を持つというものだ。しかし依然として問題は解決しておらず、このまま和解に至らなければ、法廷に持ち込まれることは避けられないと見られている。