3日、若く、美しいベトナム人女性が、所持金を失い困り果てた挙句、マレーシア・クアラルンプール近郊にある雑貨屋の主人に自らを「商品」として売り込んだ。同日午前7時、雑貨屋の主人が市場で行われる競売にベトナム人女性を「出品」、午前11時、落札。落札者は料金を支払い、女性を連れて行った。
この事件はマレーシア国内のメディアで大きく取り上げられ、あまりの反響の大きさに家庭婦女・社会発展相が各紙にこの行為に対する反対の意を掲載、どのような形でも人身売買を止めるように国民に訴え、他の大臣や宗教指導者も同様の声明を発表する事態にまで発展した。
一方で、雑貨屋の主人とベトナム人女性が結託した詐欺事件の可能性も指摘されており、現在、マレーシアの警察当局はマスコミや地元の目撃者から情報を集め、詐欺事件、人身売買事件の両面から捜査を進めている。