(C) vnexpress 事件に巻き込まれたバス |
29日19時ごろ、ハノイ市から東南部バリア・ブンタウ省ブンタウ市へ向かう長距離バスで、集団暴行事件が発生した。
国道1A号線を走行中だったバスは、南中部沿岸地方クアンガイ省トゥギア郡バウザン橋辺りに差し掛かったところでバイクに乗った男らに取り囲まれた。男らは所持していた鉄棒などでフロントガラスやバックミラーを破壊した上、車内にいた乗客の男1人と共に運転助手を集団暴行して負傷させた後、全員で現場から走り去った。
通報を受け現場に駆けつけた警察の事情聴取に対してバスの運転手は、「前日深夜に北中部タインホア省の食堂で乗客を一旦降ろして食事休憩をとった。食事休憩が済んで再び出発してから暫くして、食堂のオーナーから乗客2人が乗り遅れたとの電話が入った。2人を迎えに食堂へ戻ろうとしたが、乗り遅れた2人はタクシーで追い掛けて来たため、そのまま乗せてまた出発した」と語った。
置き去りにされた2人のうちの1人は、再度バスへ乗り込んだ際に運転手らを罵ったほか、運転助手と激しい口論になったという。同郡警察は、このトラブルが翌日の集団暴行事件のきっかけになったものと見て捜査を進めたところ、暴行に加わった乗客の男は置き去りにされた当事者で、加害者の男らはこの乗客の知人であることが確認された。
なお、同長距離バスの運行会社は事件発生後、他の乗客を長時間にわたり待機させるべきではないと判断し、男らの刑事責任は追及せず、同日21時ごろに改めて運行を開始した。