ベトナムニュース総合情報サイトVIETJO [ベトジョー]
 ようこそ ゲスト様 

中古スピーカーの500万円、拾い主の廃品回収女性のその後

2015/10/21 13:53 JST配信
(C) dantri, 廃品回収を続けるホンさん
(C) dantri, 廃品回収を続けるホンさん 写真の拡大.
(C) dantri, 新たに借りた部屋
(C) dantri, 新たに借りた部屋 写真の拡大

 ホーチミン市タンビン区で廃品回収をしているグエン・ティ・アイン・ホンさん(女性・36歳)が、10万VND(約538円)で買い取った中古スピーカーの中から500万円以上の日本紙幣を発見した事件で、このほど日本の銀行が損傷した1万円札116枚の両替に同意した。日本で両替の後、1か月以内にホンさんへ送金される見通し。

 発見から1年以上が経過した6月2日、タンビン区警察は持ち主不明として拾い主のホンさんに1万円札524枚を返却。しかし、うち116枚は損傷しており両替できなかったため、一時的に銀行が保管することになった。ホンさんは、残る408枚のうち8枚を記念に保存し、400枚をベトナムドンに両替して現金約6億9100万VND(当時)を受け取った。

 500万円以上の大金を手にしてから約4か月。ホンさんの生活は以前よりも安定したという。ホンさん夫婦は、家計が苦しく幼い子供2人を田舎の両親に預けて出稼ぎをしていたが、今回の事件を機に新しく部屋を借り、子供たちをホーチミン市に呼び寄せて一家4人で暮らし始めた。

 ホンさんは、慈善活動や親戚への仕送り、田舎の実家の建て直しなどで約2億VND(約108万円)を使ったという。残りの数億VNDは、今後の子供の教育に使うため銀行に預金している。大金を手にした後も、夫婦は変わらず廃品回収とビニール袋の分類の仕事で収入を得ている。

 2014年3月、ホンさんは前年末に買い取った中古スピーカーの中から大量の日本紙幣を発見し、落し物として警察に届け出た。届け出た日から1年が過ぎても持ち主が見つからなかったため、法律にしたがい拾い主のホンさんに所有権が移ることになった。

【関連記事】

正直者の廃品回収男性、現金106万円を持ち主に返却 (2020/04/29)
ごみに人生を捧げる、大学卒業し資源回収で起業した若者 (2020/02/16)
出所不明の金のジュエリー2300万円相当を押収、「拾い物」と主張 (2019/01/21)
中古スピーカーの500万円、拾い主の廃品回収女性に全額返却 (2015/06/04)
中古スピーカーの500万円、「自称持ち主」の情報は虚偽と発覚 (2015/05/19)
「中古スピーカーの500万円」、期限直前に持ち主と名乗る女性現る (2015/04/28)
「回収した中古スピーカーから500万円発見」、持ち主は未だ現れず (2015/03/16)
廃品回収の女性、買い取ったスピーカーの中から520万円発見 (2014/03/26)

[Trung Kien, Dan Tri, 20/10/2015 - 07:18, A].  © Viet-jo.com 2002-2025 All Rights Reserved. 
※VIETJOベトナムニュースは上記の各ソースを参考に記事を編集・制作しています。 免責事項
新着ニュース一覧
サンG、フーコック島で国内初の軽量軌道交通路線を着工 (17:57)

 ベトナムで初となる軽量軌道交通(LRT)路線が19日、南部メコンデルタ地方アンザン省フーコック特区(島)で着工した。同事業は2027年にフーコック島で開催予定のアジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議に対応する...

IQが高い国、ベトナムは世界27位 中国や台湾が同率1位 日本5位 (14:55)

 米国の調査機関World Population Review(WPR)が先般発表した知能指数(IQ)に関する報告書(Countries by IQ - Average IQ by Country 2025)によると、ベトナ

ホーチミン:タクシーの7割以上が電動化、インフラ整備も加速 (14:25)

 ホーチミン市では現在、計1万8613台のタクシーが運行されており、このうち電気自動車(EV)が1万3124台で、全体の71%を占めている。旅客輸送分野におけるグリーン車両への転換が急速に進んでいる。  同市建...

ホーチミンの路上のライター修理店、愛好家の駆け込み寺 (21日)

 ある日の午後、60代と思われる男性が、壊れたデュポン(Dupont)製のライターを手に、ホーチミン市チョロン街区グエンチーフオン通りを訪れた。男性は、ファム・バン・コーさん(男性・72歳)の店である、古びて傾...

未就学児向け日本語・中国語・韓国語教育を試験導入へ (13:36)

 レ・タイン・ロン副首相はこのほど、「2025~2035年の外国語教育強化計画および2045年までのビジョン」を承認する決定第2732号/QD-TTgに署名した。  同計画によると、2025~2030年にASEAN諸国の言語教育プ...

ホーチミン市国家大学、初の女性学長が誕生 富山大で博士号取得 (13:04)

 ベトナム国家大学ホーチミン市校(ホーチミン市国家大学=VNU-HCM)の副学長を務めていたグエン・ティ・タイン・マイ教授がこのほど学長に昇進した。同大学では初の女性学長となる。  マイ女史は1974年生まれ...

通信大手VNPT、AI専門会社「VNPT AI」を設立 AI戦略を強化 (13:02)

 ベトナム郵便通信グループ(VNPT)は18日、2026年計画実施会議の枠組みの中で、人工知能(AI)専門会社「VNPT AI」を設立した。  VNPTのフイン・クアン・リエム社長は式典で、VNPT AI設立の狙いについて、グル...

ロンタイン国際空港、初の旅客便を受け入れ 第一副首相が搭乗 (6:52)

 東南部地方ドンナイ省のロンタイン国際空港は19日、初の民間旅客便を受け入れた。同空港が受け入れた初の民間旅客便は、全日空ANAが出資するベトナムのフラッグキャリアであるベトナム

ビングループ、ハノイでオリンピック都市区着工 投資総額5.5兆円 (6:05)

 地場系コングロマリットのビングループ[VIC](Vingroup)は12月19日、ハノイ市で計画されているオリンピックスポーツ都市区建設案件を着工した。式典には、ファム・ニャット・ブオン

南北高速道路、北端ランソン省から南端カマウ省までが一本で開通 (5:37)

 南北高速道路は19日、北端のフウギ国境ゲート~チーラン間高速道路(約60km)および南端のカントー~カマウ間高速道路(約110km)などが暫定開通したことで、東北部地方ランソン省フウギ国境検問所から国内最南端カ...

衣料ストライプ、「earth music&ecology」などベトナム初出店 (4:18)

 株式会社ストライプホールディングス(岡山県岡山市)のグループ会社であるストライプベトナム(STRIPE VIETNAM、ハノイ市)は6日、ハノイ市タイホー街区にある大型ショッピングモール「ロッテモール・ウエストレイ...

阪急阪神不動産とシーアールイー、ハイフォンで物流倉庫を竣工 (4:09)

 阪急阪神不動産株式会社(大阪府大阪市)と株式会社シーアールイー(東京都港区)は、シンガポール政府系企業セムコープ・デベロップメント(Sembcorp Development)と共同でセムコープ・インフラ・サービシズ(Sembco...

ホーチミン:プロ選手養成のピックルボールアカデミー開校 (3:15)

 ピックルボールのプロ選手養成を目指す「D-JOYスポーツアカデミー」が13日にホーチミン市で開校した。ピックルボールは国内で急速に普及しており、コミュニティにおけるトレンドから体系化されたトレーニングプ...

ホットヨガのLAVA、ハノイ進出 複合フィットネススタジオ開業 (2:45)

 日本全国に700店舗以上のホットヨガスタジオ「LAVA」などを運営する株式会社LAVA International(東京都港区)は1日、ベトナム国内2店舗目となる大型複合フィットネススタジオ「ラバ・25フィット・ザンボー(LAVA×...

ホーチミン:路線バス車掌が車内をクリスマスデコ、SNSで話題に (20日)

 ホーチミン市の路線バスで車掌として働くダン・カム・トゥーさん(女性・30歳)は、クリスマスの雰囲気を乗客に楽しんでもらうため、職場である路線バスの車内をクリスマスの装飾でにぎやかに飾り付けた。さらに...

©VIETJO ベトナムニュース 2002-2025 All Rights Reserved