ベトナムニュース総合情報サイトVIETJO [ベトジョー]
 ようこそ ゲスト様 

中国に嫁いだ女性、行方不明後に国境で錯乱状態のところを保護

2019/07/16 05:51 JST配信
(C) nld.com.vn
(C) nld.com.vn 写真の拡大.

 数か月前から中国で行方不明になっていたメコンデルタ地方カマウ省出身のブイ・ティ・モーさん(女性・26歳)が、数か月前ぶりに中国とベトナムの国境付近で保護され、このほどベトナムの家族と再会を果たした。

 モーさんは3人兄妹の末っ子として生まれた。家計が苦しかったためモーさんは学校を退学し、家族と一緒にカマウ省から東南部地方ビンズオン省へ移り住んだ。18歳の時にメコンデルタ地方カントー市の男性と結婚し子宝にも恵まれたが、子供が生後6か月のときに離婚した。20歳の時に人の紹介で中国人男性と結婚し、中国へ移住するも1年後に再び離婚。その後、また人の紹介で別の中国人男性と結婚し子供2人を授かっていた。

 ところが今から数か月前、モーさんの実家の家族は、モーさんが在留期限切れで不法滞在となっているとして逮捕されたと、モーさんの夫から連絡を受けた。モーさんは強制送還になり中国を出国したが、そこから音信不通となってしまった。

 そして6月末に、東北部地方ランソン省でモーさんを保護したという慈善団体がモーさんの実家を訪れた。これと同じ頃、モーさんの父親は近隣住民にフェイスブック(Facebook)に投稿されている中国語を話す女性の動画や写真を見せられ、娘だと確信した。

 慈善団体の代表によれば、モーさんは5月末頃に中国とベトナムの国境付近で放浪しているのを地元住民に発見され、慈善団体が保護しランソン省の社会保護センターへ連れて行ったという。保護時のモーさんは錯乱状態にあり、記憶も曖昧で自身の身元すら言えなかったが、センターで1か月過ごすうちに「ラックチャウ町、カマウ、お父さんの名前はビー」と身元に繋がる情報を口にするようになった。

 モーさんを引き取りにランソン省へ赴いた父親のビーさんだったが、当初は父親を見ても「知らない」と叫んだという。10日間滞在した後、ビーさんは有志や当局の協力を得てモーさんを連れてカマウ省に戻った。

 現在もモーさんは中国語やベトナム語で聞き取れない支離滅裂な言葉を発する状態で、家族は医療機関でモーさんに治療を受けさせる予定だ。ラックチャウ町人民委員会も関連機関と連携し全面支援するとしている。

[motthegioi.vn 08:19 10/07/2019 / nld.com.vn 08:34 10/07/2019, T].  © Viet-jo.com 2002-2025 All Rights Reserved. 
※VIETJOベトナムニュースは上記の各ソースを参考に記事を編集・制作しています。 免責事項
新着ニュース一覧
ホーチミン:メトロ1号線、25年1~6月期は8.4億円の赤字 (4日)

 ホーチミン市都市鉄道(メトロ)1号線(ベンタイン~スオイティエン間)を運行する同市メトロ1号線有限会社(HURC1)は、2025年1~6月期の監査済み財務諸表を公表した。報告によると、同期の税引後利益は▲1420億VND(...

ホーチミン:1日型デイサービスモデルの発展を奨励 (4日)

 ホーチミン市保健局はこのほど、日帰り利用の1日型デイサービスモデルの発展を奨励すると発表した。サービスの多様化を図って高齢者の心身の支援ニーズに応えるとともに、家族の負担を軽減することを目的として...

韓国系コンビニ「GS25」、400店舗達成 韓国製品に特化した戦略 (4日)

 コンビニエンスストア「GS25」を運営する韓国のGSリテール(GS Retail)はこのほど、ベトナムで展開する店舗数が400店舗に達したと発表した。  GSリテールは、2018年にホーチミン市に1号店を出店し、ベトナム...

貧しい人々の「最期の眠り」を見届けて20年、無償で葬儀を行う男性 (11/30)

 ホーチミン市ニャーベー村には、貧しい人々や身寄りのない人々の最期を見送ることに人生のすべてを捧げてきた男性がいる。  地元の人々は、ニャーベー村74集落の長であるレ・バン・サンさんを、親しみを込...

中国人観光客、ベトナムでQRコード決済が利用可能に (4日)

 中国人観光客は2日から、ベトナム国内で越境QRコード決済「ベトQRグローバル(VietQRGlobal)」を通じて、日常的に利用しているモバイル決済アプリでQRコード決済ができるようになった。  小売店、飲食店、商...

動画配信「Clip TV」がサービス終了へ、約20年の事業に幕 (4日)

 動画配信サービス「Clip TV」が、12月31日をもってサービスを終了する。  これは、公式ウェブサイトとアプリで発表されたもので、スマートフォンやスマートテレビ向けのオーバー・ザ・トップ(OTT)サービス...

ベトナム人がよく使うパスワード、「123456」が最多の190万件 (4日)

 パスワードマネージャーを提供するノードパス(NordPass)は、流出したログイン情報を基にパスワードの利用動向をまとめた。調査によると、ベトナムでは「123456」が約190万件と最も多く使われており、その数は2...

エネルギー分野の国家重点事業を承認、原発は30~35年稼働開始 (4日)

 ブイ・タイン・ソン副首相は、2035年までに実施するエネルギー分野の国家重点事業を承認する首相決定第2634号/QD-TTgに代行で署名した。  エネルギー分野の国家重点事業リストには、電源事業32件(火力発電2...

電子ビザで出入国可能な国境検問所、41か所追加 全国83か所に (4日)

 政府は2日、外国人が電子ビザで出入国できる国境検問所を新たに41か所追加する決議第389号/NQ-CPを公布した。  今回追加された国境検問所には、ビン国際空港(北中部地方ゲアン省)とチューライ空港(南中部地...

26年の新暦正月、連休ならず 1月1日のみ休日 (4日)

 2026年の新暦正月は、元旦が木曜日にあたるため、2026年1月1日(木)の1日のみ休日となる。  また、2026年のテト(旧正月)(旧暦1月1日=新暦2026年2月17日)に伴う休暇については、2026年2月14日(土)から2月22...

ベトテル、民間用花火を販売 実店舗とオンラインで (4日)

 国防省傘下のベトナム軍隊工業通信グループ(ベトテル=Viettel)は1日、全国の自社小売ネットワークで民間用花火の販売を開始した。大手小売業者としては初めての花火販売事業への参入となる。  祝日やテト(...

ハノイ:12月から公共電動自転車の運用開始、同市初 (4日)

 シェアサイクル事業を手掛けるチーナムグループ(Tri Nam Group)は12月1日、ハノイ市で初となる公共電動自転車の運用を開始した。グリーン交通促進の流れに合わせ、市内のシェアサイクル事業の多様化を図る方針...

トランスコスモスのベトナム開発子会社、HUFLIT大学と覚書 (4日)

 トランスコスモス株式会社(東京都豊島区)の100%子会社で、ベトナムでアジャイル開発サービスなどを提供するトランスコスモステクノロジーベトナム(transcosmos technology Vietnam、ホーチミン市)は11月24日、...

アグリツリー、ベトナム国内で実証設備を稼働開始 現地法人も設立 (4日)

 ソーラーシェアリング(営農型太陽光発電)を中心とした太陽光発電設備及び蓄電池設備のコンサルティング・設計・資材調達・施工・維持管理、農作物の生産を手掛ける株式会社アグリツリー(福岡県那珂川市)は、ベ...

タイガー・ウッズ氏、ベトナムでゴルフ場を初設計 ビンG開発案件 (3日)

 「史上最高のゴルファー」と称されるタイガー・ウッズ氏が、自身が設立したゴルフコース設計会社のTGRデザイン(TGR Design)を通じて、地場系コングロマリット(複合企業)ビングループ[VI

©VIETJO ベトナムニュース 2002-2025 All Rights Reserved