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飼い牛の所有権めぐり老公2人が法廷に、DNA鑑定で判決

2019/08/05 06:33 JST配信
(C) VIETJO/Sa Huynh, イメージ写真
(C) VIETJO/Sa Huynh, イメージ写真 写真の拡大.

 西北部地方ハティン省フオンケー郡でこのほど、飼い牛1頭の所有権をめぐる裁判が開かれ、牛のDNA鑑定をもとに判決が下された。

 同郡フオンミー村に住む隣人同士のCさんとQさんの男性2人は、いずれも自分が「べっぴんさん(Chi Dep)」と名付けられた牛の飼い主だと主張し、その牛の争奪戦が法廷闘争にまで持ち込まれることになった。

 Cさんの別の飼い牛は2015年11月、メスの子牛を産んだ。Cさんはこの子牛を可愛がって「べっぴんさん」と命名し、山で放し飼いにしていた。

 一方、Qさんは2017年、同郡の農家の飼い牛が生んだ生後6か月の子牛を買い取り、Cさんと同じく山で放し飼いにしていた。しかし、Qさんの牛は数か月後に姿を消してしまい、一家総出で探しても見つからなかった。

 Qさんは2018年8月、山を散策中に見かけたCさんの「べっぴんさん」を、行方不明になってしまった自分の飼い牛だと思い、捕まえて自宅の牛舎で飼うことにした。これを知ったCさんは、Qさんに「べっぴんさん」を返すよう何度も求めたが、Qさんはそれを無視する一方だった。

 Cさんは、同村人民裁判所の助けを借りてQさんを説得したものの解決に至らず、とうとう裁判所に提訴することに。提訴書類を受理したフオンケー郡人民裁判所は複数回にわたって和解交渉を行ったが、いずれも失敗に終わったため、「べっぴんさん」のDNA鑑定を指示した。

 裁判所では、Cさんが「べっぴんさん」の特徴を正確に指摘したのに対して、Qさんは「勘で分かった」などと述べる始末。老公2人に同伴して裁判を見守っていた家族ですらも、2人の言い争いを聞いて笑いをこらえることができなかった。

 DNA鑑定の結果、「べっぴんさん」はCさんの飼い牛と親子関係にあることが確認された。裁判所はこれをもとに、牛の所有権はCさんにあると結論付けた上で、Qさんに対してCさんに「べっぴんさん」を返すよう命じた。

 DNA鑑定にかかった費用は1100万VND(約5万2000円)で、敗訴したQさんが負担する。一方、Cさんは、187日間にわたって「べっぴんさん」の世話をしたQさんに、飼育費として180万VND(約8600円)を支払わなければならない。

 なお、「べっぴんさん」の価値は1200万VND(約5万7000円)と評価されている。

最終更新:2019年8月5日 09:50 JST

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