27日午後2時30分ごろホーチミン市中心部にある20階建てのDiamond Plazaビル13階から出火した。火事発生当時同市消防当局は消防車10台が第1区Co Giang集合住宅で消防訓練を行っており通報を受けそのまま現場へ向かった。
同市第1区消防室のNguyen Minh Hung室長によると、同ビルの13階はサービスアパートメントになっており、サウナ室でのショートが出火の原因と見ている。
火災発生直後にはビルに設置されている消火装置が作動し火は消防隊が駆けつける前に鎮火したが、当時13階のフロアにいた人々が充満した煙を排出するために窓ガラス2枚を割ったほか、駆けつけた消防隊もさらに3枚の窓ガラスを割り煙による一酸化中毒を防ぎ安全を確保した。
また、当時ビルの7階にあるオフィスにいた会社員によると、火事発生のアナウンスがあってから約5分後に非常ベルが鳴り、ビルにいた人々全員が一斉に階段に押し寄せ走り降りた。当時エレベーターは停電のため使用できなかったという。
今回の火事では幸い人的被害が出ていないものの、市内ではここ4日の間に3件の火事が起きており当局はさらに火事防止を呼びかけるとともに消防体制を強化する方針。
消防当局では引き続き被害の程度と出火原因を調べている。