公安省が公布した新たな規定によると、交通警察官が交通違反の取り締まりを行う際、隠れて待ち伏せするなどの行為が今後禁止される。取り締まりの際はパトカーの警光灯を点灯し、周りから見える位置に立つ、また路上取り締まりの際も道路の両側に標識を設置し、夜間は電灯を点灯するなど、周囲にはっきりと分かるようにすることが義務付けられる。
ベトナムでは、交通警察があちこちで待ち伏せして違反を取り締まっては、見逃す代わりにドライバーからわいろを受け取るといったことが日常茶飯事で、これを厳しく禁じる内部規定があるにも関わらず、これまで全く効果がなかった。最近は交通警察官のわいろを受け取る手口が目立ちにくい方法に変わってきているとも言われているが、この新規定により、少なくとも公然とわいろを受け取る交通警察官の姿は減るかもしれない。