ハノイ市人民裁判所は11日、泥酔し道に迷って民家に迷い込んだ男性に、集団で殴る蹴るの暴行を加えて死亡させたとして、近所の住民7人に対し合わせて懲役79年の判決を言い渡した。
この事件はある冬の夜、ハノイ市近郊のバクフー村で起こった。被害者のチャットさん(48歳)は泥酔して道に迷い、隣村へと迷い込んでしまった。チャットさんは暗闇の中、千鳥足でよその家の庭に足を踏み入れ、何かにぶち当たって大きな音をたてた。泥棒だと思ったこの家の女主人は、叫び声を上げて近所の家に助けを求めた。駆けつけた近所の人たちは、チャットさんが道に迷って家を間違えたと訴えるのも聞かず、殴る蹴るの暴行をはたらいた。チャットさんはこの事件の2日後に死亡し、暴行に加わった7人が殺人罪で起訴されていた。