ホーチミン市タンビン区警察は2月24日、悪質な脅迫事件の容疑者2人の緊急逮捕に成功した。この事件は、同月21日に同区在住の会社社長ゴー・スアン・ティエックさん(46歳)の携帯電話に送られた一通のメッセージを発端としている。このメッセージには「2万ドル(約240万円)を払わなければティエックさんの家を爆破する」と書かれていた。
ティエックさんは、普段仕事の関係者や友人からは“ティエップ”という愛称で呼ばれているにも関わらず、メッセージの送り主が自分を本名で呼んでいることに気付き、ごく近しい人物の犯行ではないかと感じていた。その後、脅迫メールの内容は「娘を誘拐する」、「ティエック夫婦を殺害する」などとエスカレートしていった。
連絡を受けた警察は、金の受け渡しに応じるふりをして犯人が指定した金の受け渡し場所に張り込み、姿を現した犯人の身柄確保に成功した。犯人は2人組の若者で、このうち首謀者のゴー・バン・サム容疑者(19歳)はティエックさんが恐れていたとおり、ティエックさんの父親の兄弟の息子(いとこ)という近親者だったことが判明した。