中国で有害物質メラミンが混入した粉ミルクを飲んだ乳児が腎臓結石になった事件を受け、保健省の調査団は15日からハノイ市内の粉ミルクと乳製品を扱う業者の検査を実施している。同市内の業者15社を検査した時点では、製造元の不明な粉ミルクやメラミンが検出された中国の大手メーカー「三鹿集団」の乳製品は発見されていない。食品安全衛生局によると、ベトナムでは三鹿集団製品の流通は許可されていないという。
この問題に関連し、保健省のチャン・クアン・チュン査察部長は15日、全国各省・中央直轄市の保健局長に対し、乳製品の食品安全衛生検査を強化するよう求める文書を通達した。チュン部長は、直ちに調査団を組織して地元の乳製品生産・販売業者の調査にあたらせるよう指示、中国製の原料を発見した場合はメラミンが含まれているかどうか検査するよう求めている。