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ハノイ市の中央熱帯病病院によると、「豚の血のスープ(tiết canh)」を食べて豚レンサ球菌に感染した5人が入院し、うち2人が死亡したという。全員が敗血症及び敗血症性ショック、呼吸不全、多臓器不全、四肢壊死などを発症し、昏睡状態で入院した。死亡した2人は、長年にわたりアルコール依存症を患っていた。
死亡したのは、55歳と40歳の男性。いずれも、豚の血のスープを食べた翌日から3日後までに高熱や血圧低下などの症状が現れ、顔や腕、脚に壊死が生じ、昏睡状態に陥ったという。
同病院では普段、1か月に4~5人の患者を受け入れているが、今回のケースではわずか1週間に5人を受け入れた上、うち2人が死亡している。豚レンサ球菌感染症の患者が増加している原因は、猛暑が続く中で細菌が繁殖しやすくなっているためと見られている。
豚の血のスープは、豚の血に軟骨やホルモンを入れてゼリー状にし、ピーナツや香草と合わせて食べる料理のこと。特に北部では、酒の肴として好んで食べる人が多いが、しばしば豚レンサ球菌感染症の原因となり、この感染症の致死率は7%と決して低くない。医療当局は、加熱が不十分な豚の血や内臓、加工品などを食べないよう注意を呼びかけている。
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