ベトナムニュース総合情報サイトVIETJO [ベトジョー]
 ようこそ ゲスト様 

ホーチミン:1杯30万VNDでも客足絶えぬバインカインクアの露店

2018/07/28 06:36 JST配信
(C) Thanh Nien
(C) Thanh Nien 写真の拡大.

 ホーチミン市6区ファムバンチー通り358番地の路地に、30年の歴史を持ち、知る人ぞ知るバインカインクア(カニ風味のスープのタピオカ麺)の露店がある。狭い路地の入り口に構えた露店に看板はなく、机や椅子が数脚ある程度だが、バインカインクアは1杯25万~30万VND(約1230~1470円)もする。しかし、一度食べればその美味しさの虜になること間違いなしだ。

 店を商うのはグエン・ティ・ロアンさん(57歳)と夫のフイン・バン・シーさん(62歳)だ。ロアンさんは困窮した暮らしの中で3人の子供を養うために、27歳の時からフーティエウ(南部を代表する米麺)やバインミー(ベトナム風サンドイッチ)、ネムヌオン(焼き肉団子)、ブンボー(牛肉入りスープの米麺)などあらゆる食べ物を売ってきた。

 しかし、複数のメニューを調理するには材料の仕入れの問題もあり不安定だと考えたロアンさんは、「あの料理と言えばロアン」と誰もが思えるような一品に絞ろうとバインカインクアの専門店にすることに決めた。

 ロアンさん夫妻は暮らしがどんなに苦しくても3人の子供たちには十分な教育を与えようと店を切り盛りした。成人した子供たちは高齢になった両親を養うから店をたたむようにと説得を試みたが、ロアンさん夫妻は頑なに断った。

 「もう30年も店をやっていますから、休めと言われたって慣れないし、お客さんだってうちのバインカインクアが食べたいって言うんですから、辞めるわけにはいかないでしょう」とシーさん。

 ロアンさんはカニに豚足、魚などバインカインクアの材料を贔屓先から仕入れている。品物は必ず生で仕入れて自ら加工し、決して冷凍ものや既製品は買わない。

 バインカインクア1杯25万~30万VNDと言えば高級料理店での価格に相当し、路地の露店にしてはあまりに高すぎるという声が出ることもあるそうだ。しかし、実際には1杯2万5000VND(約123円)から注文が可能で、客の要望に応じて具材を追加して見た目も価格も豪華な1杯を提供することもある。1杯25万VNDのバインカインクアには、大きなカニの爪が4~5個に豚足1片、魚の練りもの2個、エビ2匹、豚血2片、エビのすり身団子が入る。

 「確かに値段は少し高めですが、店は清潔で食材も新鮮でとても美味しいので何度も来ています」と常連客からの評価も高い。店の評判を聞きつけて遠く12区やトゥードゥック区、果ては東南部地方ビンズオン省から足を運ぶ客もいるほどの名店だ。

【関連記事】

ベトナムの「食」が5つの世界一に認定、汁麺や発酵食品などの種類の数で (2020/09/12)
ホーチミン:市場の一角で創業70年、深夜2時開店のこだわり露店カフェ (2019/09/14)
ホーチミン:1区で朝ご飯を食べるならここ!絶品朝食5選 (2019/05/11)
ホーチミン:南部名物の汁麺「フーティウ」専門店10選 (2019/01/12)
週末に行きたい!ホーチミンの路地裏ストリートフード4選 (2018/10/27)
ホーチミン:中部地方の生春巻きの名店、店主は若きエンジニア (2018/09/30)
ホーチミン:4つの名前を持つ24時間営業のベトナム風中華麺店 (2018/08/18)
ホーチミン:1日1000個が売り切れる焼きバナナチマキ屋 (2018/02/04)

[Nhat Diem, Tien Huy, Thanh Nien, 14:34 - 09/07/2018, T].  © Viet-jo.com 2002-2026 All Rights Reserved. 
※VIETJOベトナムニュースは上記の各ソースを参考に記事を編集・制作しています。 免責事項
新着ニュース一覧
ベトナムと日本の貿易額、500億USDを初突破 (6:39)

 2025年のベトナムと日本の貿易額は、初めて500億USD(約7兆9000億円)を突破し、両国の経済関係における重要な節目となった。  ベトナム税関局の統計によると、2025年の両国間の貿易額は前年比+11.3%増の514...

欧州でネスレの粉ミルク回収、ベトナムでも該当製品の販売停止 (6:09)

 保健省食品安全局は7日、スイス食品大手ネスレ(Nestle)のベトナム現地法人であるネスレ・ベトナム(Nestle Vietnam)に対し、欧州での粉ミルク回収事案を受けて、ベトナム国内で販売されている関連製品の点検を求...

身分証明アプリ「VNeID」の電子健康手帳、紙と同等の効力 (5:58)

 保健省は6日、決定第31号/QD-BYTを発出し、電子身分証明アプリ「VNeID」に統合された電子健康手帳について、紙の健康手帳と同等の法的効力を有することとした。同決定は即日施行された。  これにより、国民...

世界のベトナム人街を訪ねて【ヤンゴン編・前編】 (4日)

(※本記事はVIETJOベトナムニュースのオリジナル記事です。) 【ロンドン編】はこちら 【パリ編】は

第14回ダナン国際花火大会、5~7月に開催 (5:09)

 南中部地方ダナン市人民委員会および大会組織委員会は7日、5月30日(土)から7月11日(土)までの日程で「ダナン国際花火大会2026(DIFF 2026)」を開催する計画を発表した。  2026年大会のテーマは「ダナン-つ...

ハノイ:ベトナム共産党の企画展「春-勝利の源泉」開幕、7月まで (4:12)

 ハノイ市の国家歴史博物館で6日、ベトナム革命の勝利の礎を築いたベトナム共産党の指導的役割と人民の大きな力が示された歴史的節目を明らかにする企画展「春-勝利の源泉(Mua Xuan - Khoi nguon thang loi)」...

ベトジェットエア、デラックス運賃20%割引キャンペーン実施中 (4:08)

 格安航空会社(LCC)最大手ベトジェットエア[VJC](Vietjet Air)は、テト(旧正月)前後の往来需要に応えるべく、ベトナム時間1月10日(土)23時00分まで、一部の国際線を対象にデラックス

エムティーアイとシンガポール企業、合弁会社を設立 海運のDX推進 (3:06)

 コンテンツ事業やヘルスケア事業などを手掛ける株式会社エムティーアイ(東京都新宿区)と、シンガポールに本社を置き、コンテナ海運事業を行うオーシャン・ネットワーク・エクスプレス(Ocean Network Express=O...

ハノイ:2026年春季フェア、2月4日から開催 (2:06)

 商工省傘下貿易促進局(Vietrade)は2月4日(水)から8日(日)まで、ハノイ市ドンアイン村の国家展示センター(VEC)で「第1回2026年春季フェア」を開催すると発表した。  春季フェアの展示面積は10万m2超えで、◇...

ニントゥアン原発、日本との協力終了 ロシアとは交渉妥結へ (8日)

 ファム・ミン・チン首相は7日、原子力発電所建設指導委員会の会合を主宰した。首相は、南中部地方カインホア省で計画されている第1・第2ニントゥアン原子力発電所プロジェクトの進捗状況を確認し、今後の指導方...

モバイルマネーの詳細規定、運用ルールも明確に 新政令で (8日)

 政府は2025年12月31日、モバイルマネーサービスの提供活動について規定する政令第368号/2025/ND-CPを公布した。同政令は2026年1月1日に施行された。  同政令は、4章34条で構成され、モバイルマネーサービス...

老舗即席めんブランド「ミリケット」、ビナタバが完全撤退 (8日)

 ベトナムタバコ総公社(ビナタバ=Vinataba)は、即席めんの製造販売を中心に手掛け、「2匹のエビ」のロゴマークで計画経済時から南部で広く認知されているコルサ・ミリケット食品[CMN]

ハノイ、「線路沿いカフェ街」への列車運行停止を提案 (8日)

 ハノイ市人民委員会はこのほど、旧市街地の改修計画の実施に向けた、ザーラム駅からハノイ駅区間における国有鉄道インフラの引き渡しに関する文書を建設省に送付した。さらに、同市人民委員会は、市の観光名所...

自動車の新規登録手数料、▲30%引き下げ (8日)

 財政省は、車両の登録とナンバープレートの交付に関する手数料の徴収・免除などを規定した通達第155号/2025/TT-BTCを公布した。  同通達によると、2026年1月1日から、第1地域に該当するハノイ市とホーチミ...

ベトナム進出韓国企業の経営実態、売上横ばい 2割が撤退・移転 (8日)

 韓国産業研究院(KIET)は、「ベトナム進出企業の経営環境に関する実態調査報告」を発表した。  同調査は、ベトナムに進出している韓国企業および韓国・ベトナム合弁会社の計343社を対象とし、2025年8月1日か...

©VIETJO ベトナムニュース 2002-2026 All Rights Reserved