ベトナムニュース総合情報サイトVIETJO [ベトジョー]
 ようこそ ゲスト様 

ホーチミン:南部名物の汁麺「フーティウ」専門店10選

2019/01/12 06:10 JST配信
(C) vnexpress
(C) vnexpress 写真の拡大.

ベトナム南部地方では、「フォー(Pho)」と並んで、豚骨ベースのスープにコシのある細麺が特徴の「フーティウ(フーティエウ=Hu Tieu)」が人々に親しまれている。フーティウの具材はエビや豚肉、イカ、魚、牛肉などフォー以上に多様で、その時の気分で選べるのも魅力だ。ここでは、ホーチミン市で人気のフーティウ専門店10選を紹介する。

1.フーティウ・ナムバン(Hu Tieu Nam Vang)

 1区コーバック通り(Co Bac)25番地(25 Co Bac St.,Dist.1)にある24時間営業店「フーティウ・タインダット(Hu Tieu Thanh Dat)」のメニューはフーティウの王道といえるフーティウ・ナムバン(Hu Tieu Nam Vang)、1杯3万5000VND(約170円)のみ。かつてのナムバン(Nam Vang=南旺)で現在のカンボジア・プノンペンに住んでいたベトナム人から伝わった料理とされている。

 具材はエビに豚肉、豚ひき肉、豚レバー、うずらの卵、ネギなど。別皿に春菊やレタス、ニラなど葉野菜が盛られ、スープに浸しながら食べると葉野菜の香りとシャキシャキとした歯触りが良いアクセントになる。



2.フーティウ・ゴックホア(Hu Tien Goc Hoa)

 1区イェルサン(エルシン)通り(Yersin)に面した創業60年の老舗は、店名こそないものの10m2と小さな店内から路上にまでテーブルが所狭しと並べられている。スープは豚骨ベースで化学調味料無添加にこだわっている。メニューはフーティウ、中華麺(具材は豚肉・豚レバー・豚ハツから選択)。価格は具材の種類や量によって異なるが、1杯3万5000円(約170円)程度。



3.フーティウ・ムック(Hu Tieu Muc)

 フーニュアン区ファンシックロン通り(Phan Xich Long)にある創業10年程、イカ(Muc)を具材にしたフーティウ店のメニューは、スルメで出汁を取った甘めのスープに、その場で捌かれた新鮮なイカの歯ごたえがなんとも言えない。価格は1杯4万VND(約190円)からで、ミックス(イカ・肉団子・うずらの卵・ネギ・もやし)の大盛りは5万7000VND(約270円)。いずれのメニューも春菊とレタスが添えられる。



4.インド風ビーフシチュー・フーティウ(Hu Tieu Bo Kho An Do)

 3区ボーバンタン通り(Vo Van Tan)194/5番地(194/5 Vo Van Tan St., Dist.3)にボーコー(Bo kho=ベトナム風ビーフシチュー)専門店がある。ベトナム人の父とインド人の母の間に生まれ、ベトナムで育った店主が考案したビーフシチューはベトナム料理ながらインドの風味も感じられる。

 ボーコーと一緒にフランスパンかフーティウを選ぶことができ、スープとの相性は抜群。柔らかく煮込まれた牛肉は塩コショウ、チリソース、塩トウガラシなどお好みで付けていただく。1杯3万5000VND(約170円)から。



5.フーティウ・カット(Hu Tieu Cat)

 1区チュオンディン通り(Truong Dinh)62番地(62 Truong Dinh St., Dist.1)にある創業60年以上の老舗(看板がないので要注意)では、具材は豚ハツ(Cat)だが、そのサイズに驚くことに間違いない。麺はメコンデルタ地方ドンタップ省の業者から仕入れるこだわりで、注文時は硬めと柔らかめから選択可能。フーティウのほか中華麺もある。メニューはハツ(5万VND=約240円)のほか、豚リブ・ハツ(6万5000VND=約310円)、豚ヒレ、豚レバーがある。



6.フーティウ・ホー(Hu Tieu Ho)

 6区ゴーコン通り(Go Cong)46番地(46 Go Cong St., Dist.6)、ゴーコン通りとザーフー通り(Gia Phu)の角に創業20年の豚モツのフーティウ店がある。中国・潮州市から伝わるこの料理は、麺が一般的なフーティウと異なり薄く幅広の平麺で、豚のモツや耳、タンなどの具材が特徴。忘れてはならないのが、トッピングされた高菜の漬物の炒め物や付け添えの箸休め。モツはココナッツジュースや五香粉と呼ばれるスパイスミックスに浸け下処理されているので臭みもなく食べやすい。1杯2万5000VND(約120円)から。



7.フーティウ・ゼー(Hu Tieu De)

 5区ティエンハウ(Thien Hau)寺にほど近い、グエンチャイ通り(Nguyen Trai)585B番地(585B Nguyen Trai St., Dist.5)に、フーティウと別の丼にヤギ(De)肉が盛られて提供される珍しい店「Way Ky(威記)」がある。フーティウのスープは辛めで、ヤギ肉のくせも気にならない。1人前4万VND(約190円)から。



8.フーティウ・ボービエン(Hu Tieu Bo Vien)

 1区チャンクアンカイ通り(Tran Quang Khai)40番地(40 Tran Quang Khai St., Dist.1)でメコンデルタ地方出身の店主が1996年から営業する牛肉団子(Bo Vien)のフーティウ店「チュートゥーザー(Chu Tu Gia)」。メインの具材は牛肉団子で歯ごたえがあり牛肉の豊潤な香りが特徴。このほかにレバー、ハツ、タン、チレ(脾臓)などのトッピングがあるが、1杯あたり小さな具が5~6片ほどなので、客の多くは牛肉団子を追加注文する。1杯4万5000VND(約210円)から。



9.フーティウ・カー(Hu Tieu Ca)

 1区カルメット通り(Calmette)に華僑の家族が商う創業75年の老舗があり、同店ではフーティウには珍しくメインの具材が魚(Ca)。スープは魚と旨味が強いとされる豚丸骨を使用しており、コクがありながらすっきりとした味わい。トッピングは魚の切り身にネギとニラで、1杯3万5000VND(約170円)。



10.フーティウ・ホアンタイン(Hu Tieu Hoanh Thanh)

 ゴーバップ区ファンフイイック通り(Phan Huy Ich)にあるワンタン(Hoanh thanh)のフーティウ店では、醤油と中国赤酢で味付けされたスープは本格中華の味わい。ワンタンは注文が入ってから店主自らタネを皮で包みこしらえる。同店はワンタン・フーティウ、リブ・フーティウ、フーティウと中華麺のミックスなどメニューも豊富で、価格は3万~5万VND(約140~240円)。


最終更新:2019年1月14日 13:00 JST

[vnexpress.net 10:13 8/1/2019, T].  © Viet-jo.com 2002-2025 All Rights Reserved. 
※VIETJOベトナムニュースは上記の各ソースを参考に記事を編集・制作しています。 免責事項
新着ニュース一覧
山洋電気、フンイエン省に子会社を設立へ 新工場を法人化 (3:47)

 クーリングシステム製品やパワーシステム製品、サーボシステム製品を手掛ける山洋電気株式会社(東京都豊島区)は、北部紅河デルタ地方フンイエン省に同社100%出資の連結子会社を設立する。  子会社「山洋電...

25年11月の対日貿易収支、1349億円の黒字 +15.5%増 (2:13)

 日本の財務省が発表した2025年11月の貿易統計(速報)によると、ベトナムの対日貿易収支は前年同月比+15.5%増の1348億5800万円の黒字だった。  日本からベトナムへの輸入額は前年同月比+14.0%増の2499億780...

ビンEVタクシー、フィリピンのダバオでサービス開始 (17日)

 地場系コングロマリット(複合企業)ビングループ[VIC](Vingroup)傘下のビンファスト(VinFast)製電気自動車(EV)・電動バイクのレンタカー・タクシー会社で、配車サービス「サインSM(X

湖の上の「越僑集落」、カンボジアから帰国した人々の暮らし (14日)

 東南部地方ドンナイ省ディンクアン村のスオイコー地区に面するチアン湖では、カンボジアから帰国した越僑(在外ベトナム人)150世帯以上が、電気も上水道もない水上家屋で暮らし、網漁で日々の生計を立てている。...

改正民間航空法、低空域の航空輸送を初めて制度化 無人機活用へ (17日)

 国会でこのほど可決された改正民間航空法(2026年7月1日施行)では、「低空域の航空輸送」という概念が法制度に初めて導入された。  これは、無人航空機(UAV)や新世代の飛行体を活用した次世代航空輸送モデル...

韓国アリエックス、地場投資大手VIGなどと合弁会社設立 (17日)

 ベトナムを中心に国際決済・データインフラ事業を展開する韓国系アリエックス・ベトナム(Alliex Vietnam)は、グローバルデジタル金融グループのゴータイム(GoTyme)および地場ベトナム・インベストメンツ・グル...

改正投資法、条件付き事業を削減 電子たばこの製造販売も禁止 (17日)

 国会でこのほど可決された改正投資法では、行政手続きの簡素化や条件付き事業分野の削減など、投資環境の改善を目的とする多くの改革が盛り込まれている。  同法は7章52条と4つの付録から構成される。2026...

越系米国人のスタートアップ、「AIグラス」で660万USD調達 (17日)

 米国ハーバード大学の卒業生で、ベトナム系米国人のアインフー・グエン(AnhPhu Nguyen)氏と友人のケイン・アルデイフィオ(Caine Ardayfio)氏が設立したスタートアップ企業「ミラ(Mira)」は、新型人工知能(AI)グ...

オートリブ、クアンニン省にエアバッグクッション生産工場を開設 (17日)

 自動車安全システムを提供するスウェーデンのオートリブ(Autoliv)はこのほど、東北部地方クアンニン省のアマタシティ・ハロン工業団地の新事業所でオープニングセレモニーを開催した。  式典には、在ベトナ...

ベトナム、国際再生可能エネルギー機関(IRENA)に加盟 (17日)

 国際再生可能エネルギー機関(IRENA)は15日、ベトナムが11月7日付けで所定の手続きを完了し、IRENAに加盟したと発表した。  IRENAへの加盟は、再生可能エネルギーの拡大やエネルギー転換、グリーン成長を重...

ベトナムとキプロス、二重課税防止協定を締結 (17日)

 キプロスの首都ニコシアで15日、ベトナム財政省とキプロス財務省が、所得に対する二重課税防止・租税回避防止に関する協定を締結した。  同協定は、両国間における課税権の合理的な配分を確保し、国際基準...

ハノイ:旗艦映画館「ギャラクシー・シネX」がオープン (17日)

 ギャラクシー・スタジオ(Galaxy Studio)は15日、北部市場への進出戦略の一環として、同社にとってハノイ市初となる旗艦映画館「ギャラクシー・シネX・ハノイセンター(Galaxy CineX - Hanoi Centre)」をオープン...

ホーチミン:26年3月からバス運賃改定、メトロとの共通券導入へ (17日)

 ホーチミン市は、2026年3月1日から市内路線バスの運賃を改定するとともに、バスと同市都市鉄道(メトロ)1号線(ベンタイン~スオイティエン間)の共通乗車券を初めて導入する方針だ。同市建設局が同市人民委員会に...

SBI、ベトナムのインシュアテックスタートアップに出資 (17日)

 SBIホールディングス株式会社(東京都港区)は、同社グループが運営するSBI-NTUキョウボ・デジタルイノベーションファンド(SBI-NTU-Kyobo Digital Innovation Fund、シンガポール)を通じて、ベトナムのインシュア...

伊藤忠ロジスティクス、新会社をホーチミンに設立 (17日)

 総合物流業の伊藤忠ロジスティクス株式会社(東京都港区)は、ベトナムにおけるグローバルサプライチェーン需要の拡大に対応すべく、100%子会社「伊藤忠ロジスティクス・ベトナム(ITOCHU LOGISTICS (VIETNAM)=I...

©VIETJO ベトナムニュース 2002-2025 All Rights Reserved