ベトナムニュース総合情報サイトVIETJO [ベトジョー]
 ようこそ ゲスト様 

英語以外の外国語人材が不足、第三外国語の習得が就職のカギ

2018/11/12 06:40 JST配信
(C) tahnhnien.vn
(C) tahnhnien.vn 写真の拡大.

 新卒者と実務経験1~2年の求職者1600人のうち、99%が業務において英語での対応が可能な一方で、ドイツ語やポルトガル語、スペイン語などその他の言語を使うことができる人材が非常に少ないことが、ベトナム最大の求職求人サイト「ベトナムワークス(VietnamWorks)」の調査で明らかになった。

 英語以外の言語を要する求人が増加する中で、各言語を使うことができる人材を言語別にみると、◇日本語:15%、◇中国語:12%、◇韓国語:8%、◇スペイン語:4%、◇ドイツ語:3%となっており、ロシア語に至っては極めて低い割合に留まる。

 人材紹介サービス「ナビゴスサーチ」の統計によれば、韓国語を要する求人は前年比+18%増加しており、特にハノイ市ホーチミン市、紅河デルタ地方バクニン省で需要が高い。これらの求人で提示されている賃金は月額701USD(約7万9000円)~1000USD(約11万3000円)となっている。また、職種は需要が高い順に通訳、秘書・総務、製造、カスタマーサービス、営業など。

 ホーチミン市人文社会科学大学のファム・タン・ハ副学長によると、マイナー言語の習得を希望する受験生は増加傾向にあるという。しかし、需要に対して即戦力として働ける外国語人材は依然として少ないのが実情だ。

 またハ副学長は、ロシア語人材の需要が比較的高い一方で、ロシア語の習得は他の言語に比べて難しいことや、ロシア語の「黄金時代」は遠い昔に過ぎたと考える学生が多く、学習者数が伸び悩んでいると話す。学習者が少ないが故に、上級者ならば良い条件で就職できる機会が格段に増えることを意味する。ロシア語のほか、国交関係の強まりに伴ってスペイン語やイタリア語の人材に対する需要も高まっている。

 これらの言語を学ぶ学生は、学費の半額~全額に相当する奨学金を得て、海外の大学院へ留学する機会にも恵まれているだけでなく、経済や貿易、国際協力、文化、教育など幅広い分野への就職も可能だ。現在の雇用市場では、英語の他に第三外国語としてもう1言語を使いこなせる求職者は就職に大いに有利になるという。

 ホーチミン市人材需要予測センターのチャン・アイン・トゥアン副所長もまた、外国語学習者が英語に集中していることから、企業などの国際市場への参入に際して英語以外の言語人材が不足しているため、就職の機会を得るには英語の他に第三外国語の習得が求められると指摘する。

[thanhnien.vn 18:39 07/11/2018, T].  © Viet-jo.com 2002-2025 All Rights Reserved. 
※VIETJOベトナムニュースは上記の各ソースを参考に記事を編集・制作しています。 免責事項
新着ニュース一覧
フエ名物の麺料理「ブンボーフエ」、国家無形文化遺産に登録 (10:46)

 文化スポーツ観光省は、「フエのブンボー(ブンボーフエ)に関する民俗知識」を国家無形文化遺産として登録した。  外国でも知られるようになった北中部地方フエ市名物の麺料理である「ブンボーフエ(Bun bo H...

タトゥーで臓器移植の意思表示、SNSで話題に (9:41)

 あるタトゥーアーティストが最近、ソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)に投稿した画像が大きな話題となっている。タトゥーには、ベトナム語の文章で「私は臓器提供者(ドナー)です。チョーライ病院に送...

建国80周年の軍事パレード、ロシアなど5か国に部隊派遣要請 (11日)

 ホアン・スアン・チエン国防次官は9日、9月2日の8月革命80周年(1945年8月19日~2025年8月19日)と建国80周年(1945年9月2日~2025年9月2日)を祝う記念式典の一環として行われる軍事パレードに参加する部隊の派遣...

世界のベトナム人街を訪ねて【ベルリン編・前編】 (6日)

(※本記事はVIETJOベトナムニュースのオリジナル記事です。) 【ロンドン編】はこちら 【パリ編】は

JETP適格案件24件に、調達予定資金70億USD (11日)

 「ベトナムとの公正なエネルギー移行パートナーシップ(JETP)」事務局と国際パートナーグループ(IPG)、グラスゴー金融同盟(GFANZ)との会合が8日にハノイ市で開催された。会合では、関係者がプロジェクト選定手続...

1~6月期GRDP、再編後の19省・市は+10%以上を達成 (11日)

 財政省傘下統計局(NSO)によると、7月1日付けで全国63省・市から34省・市に再編された新たな行政区ベースで、19省・市は2025年1~6月期の国内総生産(GDP)成長率を上回る域内総生産(GRDP)成長率を記録した。 ...

ベトナム1部ハノイFC、手倉森誠監督の続投を発表 (11日)

 サッカーベトナム1部Vリーグ1のハノイFCは10日、手倉森誠監督(57歳)との契約更新を発表した。契約期間は2025~26シーズン終了までの1年間。  手倉森氏は、青森県出身で現役時代はミッドフィルダーとして活...

ホーチミン:地域の診療所を「ミニ病院」として機能強化へ (11日)

 ホーチミン市は、3省・市の合併により人口が990万人から1370万人に増加した。一方で、病院数は134か所から164か所に増えたものの、人口1万人あたりの病床数は42床から35床に減少し、医療体制への負担が高まって...

韓国ロッテがベトナムで事業拡大、計10店舗の出店を計画 (11日)

 韓国ロッテグループのロッテショッピング(Lotte Shopping)は今後、ベトナムにショッピングモールを2~3店舗、スーパーマーケットを7店舗の計10店舗を出店する計画だ。韓国の証券会社の研究員を対象に、ハノイ市...

ウェビナー「Inno Vietnam-Japan Meetup」、7月24日開催 (11日)

 日本貿易振興機構(ジェトロ)は、7月24日(木)のベトナム時間14時00分から15時30分まで(日本時間16時00分から17時30分まで)、日本企業とベトナムスタートアップとの協業促進を目的として、人工知能(AI)を活用した...

7~12月GDP成長率目標+8.42%、経済成長シナリオ更新 (11日)

 財政省傘下統計局(NSO)はこのほど、2025年1~6月期の国内総生産(GDP)成長率が+7.52%だったことを踏まえ、2025年通年の経済成長シナリオを更新した。  7~12月の成長率は+8.42%、通年では+8.00%を目指す...

ホーチミン:市内病院の評価24年版、1位はビンザン病院 (11日)

 ホーチミン市保健局は、旧ホーチミン市内の病院・医療センター124か所を評価した2024年版の結果を公表した。中央政府管轄の病院や、設立から12か月未満の施設は対象外となる。  この評価結果は、対象の病院...

ビンファスト、インドでサービス網拡充へ 現地大手と提携 (11日)

 地場系コングロマリット(複合企業)ビングループ[VIC](Vingroup)傘下の電気自動車(EV)メーカーであるビンファスト(VinFast)はこのほど、インドの大手EV充電・アフターサービス事業者

CMC技術、ホーチミンに大規模データセンター建設へ (11日)

 ホーチミン市のサイゴンハイテクパーク(SHTP)管理委員会はこのほど、CMC技術グループ[CMG](CMC Corporation)による大規模データセンター建設プロジェクトを承認した。

カインホア省:ニャチャン湾のサンゴ約191ha消失、海洋観光に打撃 (11日)

 ベトナム・ロシア熱帯センターが発表した最新の研究によると、過去20年間で南中部地方カインホア省のニャチャン湾では約191haのサンゴ礁が失われている。  調査面積の12%に相当する規模で、南中部地方の海...

©VIETJO ベトナムニュース 2002-2025 All Rights Reserved