![]() (C) plo |
東南部地方ビンズオン省は6日、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響に伴い運航された韓国からの帰国便に搭乗していた、親の付き添いがないベトナム人の乳児53人を受け入れた。
乳児53人はいずれも、韓国で出稼ぎをしている親のもとに生まれた。乳児の親は、経済状況が厳しいため、涙をこらえつつ韓国に残って働き続けることにし、親戚に面倒を頼んで子供をベトナムに帰国させた。
一部の乳児は親や親戚が同乗したが、残りは親が他の乗客にフライト中の世話を頼み、単身で帰国した。同便には乳児53人を含む400人以上が搭乗していた。ホーチミン市のタンソンニャット国際空港に到着すると、親戚が乳児を出迎え、隔離施設へ移動した。
韓国での労働契約の期限が切れ、弟夫婦の子供を連れて帰国したというチャン・ソン・アインさん(男性)は、「機内は赤ちゃんの泣き声ばかりが聞こえていました。一部の赤ちゃんはお母さんを恋しがって大泣きでかわいそうでしたが、他の乗客もどうしたらよいのかわかりませんでした」と話した。
ベトナムに帰国した後、乳児らはビンズオン省バウバン郡医療センターで隔離措置を受けており、受け入れる親戚も隔離施設に入って世話をしている。帰国直後は、両親に代わり世話をしてくれる親戚に慣れず皆大泣きだったが、数日経った今は少しずつ慣れ、落ち着きつつあるという。
バウバン郡医療センターにとって、海外から帰国した乳児の隔離の受け入れは初めてだったが、子供の遊び場を設置し、小児科医を配置したほか、緊急時に備えてビンズオン省総合病院と連携するなど迅速に対応した。