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農業農村開発省はこのほど、国連児童基金(UNICEF)と協力し、2045年までを視野に入れた2030年までの農村での浄水供給・衛生に関する国家戦略を発表した。
戦略によると、2030年までに農村部人口の65%が基準を満たしたきれいな水を使用し、家庭・学校・診療所の100%に衛生的なトイレを設置する。
また、2045年までに農村部住民の100%が基準を満たしたきれいな水を使用し、農村部の住宅区の50%で排水回収システムを整備する。
2020年までの農村での浄水供給・衛生に関する国家戦略の成果について、2010~2020年の実施期間を経て、これまでに農村部住民の88.5%が清潔で衛生的な水を使用している。このうち51%が保健省の基準「QCVN 02:2009/BYT」を満たしたきれいな水を使用しており、農村世帯の75%に衛生的なトイレが設置されている。
衛生的な水の使用率は高水準となっている一方、基準を満たした水の使用率は51%に留まっている背景には、農村部での給水が公的予算に依存しており、予算が限られていることがある。
農業農村開発省は農村での浄水供給・衛生の向上に向けて、関連省庁や地方自治体と連携し、資金配分や技術的支援、給水施設管理の指導を行うなどして事業を効率化するとともに、UNICEFも同事業の実行において引き続きベトナムを支援していく。