ベトナムニュース総合情報サイトVIETJO [ベトジョー]
RSS
Login
 ようこそ ゲスト様 
VietJo ID

新型コロナ検査キット汚職事件、前保健相は収賄額3.3億円

2023/08/21 16:34 JST配信
(C)thanhnien 元科学技術相のアイン容疑者(左)と前保健相のロン容疑者(右)
(C)thanhnien 元科学技術相のアイン容疑者(左)と前保健相のロン容疑者(右)

ベトナム人民軍の軍医学院と地場ベトアー・テクノロジー・コーポレーション(Viet A Technology Corporation、ホーチミン市)から成るコンソーシアムによる新型コロナウイルス検査キットの研究開発(R&D)、評価、流通認可、価格設定、購買調達に関する汚職事件について、公安省機関が捜査を完了し、最高人民検察院に書類を送致すると共に捜査結果を公表した。

 公安省機関が捜査を担当した事件では、計38人の容疑者が起訴される。中でも、ベトアー社長のファン・クオック・ベト容疑者(男・43歳)は、競売入札に関する規定に違反し甚大な被害をもたらした罪と贈賄罪で裁判を受けることになる。

 また、同社から225万USD(約3億3000万円)の賄賂を受け取った前保健相のグエン・タイン・ロン容疑者(男・57歳)は収賄罪で裁判にかけられる。捜査の結果、同容疑者はベト容疑者に対し「袖の下」を暗に要求していたことが確認された。

 このほか元科学技術相で、逮捕までハノイ市共産党委員会副書記 兼 人民委員会主席を務めていたチュー・ゴック・アイン容疑者(男・58歳)は、公的資産の使用・管理に関する国家規定に違反し損失・浪費をもたらした罪で裁判にかけられる。

 なお、同事件は、ベトアー社が国の研究(国防省傘下の軍医学院が展開し、科学技術省が承認して資金拠出する国家レベルの研究)の結果を違法に使用して検査キットの製造販売を実施し、検査キットの製造に用いられる原材料や機械設備の価格を水増しする形で生産コストを詐称し、不当な高値で販売したというもの。

 同社は2020年4月に保健省から流通認可を取得。2020年から2021年にかけて製品を販売し、1兆2350億VND(約75億円)の不正利益を獲得。不当価格に同意した見返りとして、医療管轄機関の要職をはじめとする関連機関の複数幹部に賄賂を渡していた。

 上述の事件も含め、ベトアーの新型コロナ検査キット関連の一連汚職事件では、中央・地方レベルの捜査機関がこれまでに合わせて33件の刑事事件を立件し、容疑者の数は111人に上っている。

 ベトナム共産党政治局傘下の腐敗防止中央指導委員会は、事件を重く見ており、捜査を直接監視してきた。同委員会の指導方針に基づき、私利目的で犯罪を首謀・主導・実行した容疑者は厳罰に処すが、上司の命令に従っただけで私利私欲を持たなかった容疑者に対しては、刑事責任と民事責任の免除が考慮される。

【関連記事】

新型コロナ検査キット汚職事件の控訴審、元保健相に1年減刑 (2024/05/22)
新型コロナ検査キット汚職事件、3.4億円収賄額トップの元保健相が控訴 (2024/02/23)
新型コロナ検査キット汚職事件、37人に有罪判決 元保健相は禁固18年 (2024/01/15)
新型コロナを背景とする汚職事件、検査キットで107人・特別便運航で54人起訴 (2023/05/30)
新型コロナ検査キット汚職事件、流通認可に介入した副首相補佐官に党除名処分 (2022/12/19)
新型コロナ検査キット価格水増し事件、副首相補佐官を逮捕 流通認可に介入 (2022/12/02)
汚職事件が急増、コロナ禍を背景としたもの多数 公安省報告 (2022/10/17)
ハノイ市人民委前主席と前保健相を逮捕 (2022/06/08)

[Thanh Nien 15:57 18/08/2023 / Tuoi Tre 15:14 18/08/2023 / Bnews 12:33 19/08/2023 U].  © Viet-jo.com 2002-2026 All Rights Reserved. 
※VIETJOベトナムニュースは上記の各ソースと自社過去記事を参考に記事を編集・制作しています   利用規約   免責事項
新着ニュース一覧
物流の上組、ベトナム子会社を増資 冷凍冷蔵倉庫の建設へ (3:17)

 物流事業を手掛ける株式会社上組(兵庫県神戸市)は、ベトナム子会社「上組ロジスティクス・ベトナム(Kamigumi Logistics Vietnam=KLV)」への増資を実施し、KLVを特定子会社化する。  KLVは5月に設立され、...

ハノイ:プラスチック・印刷・包装国際展示会、7月1日から開催 (2:04)

 ハノイ市ドンアイン村の国家展示センター(VEC)で、7月1日(水)から4日(土)まで、「ハノイプラス2026(HanoiPlas 2026)」、「ハノイ・プリントパック2026(Hanoi PrintPack 2026)」、「インテリジェント・アジア・...

旅行者を魅了するホイアンの「超特急スーツ仕立て」と若き職人たち (28日)

 南中部地方ダナン市のホイアン旧市街で多くの店が閉まった後も、チャンフー(Tran Phu)通り、ファンチューチン(Phan Chu Trinh)通り、レロイ(Le Loi)通りの奥にある小さな家々では、ハサミで布を切る音、アイロ...

ベトナム戦争の枯葉剤訴訟が仏で再始動、越外務省が被害者支持表明 (27日)

 ベトナム系フランス人女性チャン・トー・ガーさんが、ベトナム戦争時に米軍が使用した「エージェント・オレンジ(Agent Orange)」と呼ばれる有毒な枯葉剤(ダイオキシン)を製造・供給した米国の化学企業14社を相...

ニンビン省:第2バックマイ病院が開院、高品質医療を提供へ (27日)

 北部紅河デルタ地方ニンビン省で26日、第2バックマイ病院が開院した。グエン・バン・タン副首相は、同病院の開院は医療部門やニンビン省、および北部紅河デルタ地方南部にとって極めて重要な出来事であると評価...

ザライ省のホイバン温泉、自然の地熱で絶品「温泉卵」体験 (27日)

 南中部地方ザライ省ホアホイ村(旧ビンディン省フーカット郡)にあるホイバン温泉(Suoi nuoc nong Hoi Van)では、火を使わずに自然の地熱だけで卵を茹でるというユニークな体験ができ、多くの観光客の好奇心を掻...

26年お盆期間の海外旅行関心上昇率、ダナンが+13%増 アゴダ (27日)

 デジタル旅行プラットフォーム「アゴダ(Agoda)」を運営するアゴダ・カンパニー(Agoda Company、シンガポール)は、2026年のお盆期間に向けた宿泊検索データを発表した。このデータによると、日本人旅行者の間で...

フンイエン省、「トランプブランド」案件で用地80ha超を新規割当 (26日)

 北部紅河デルタ地方フンイエン省人民委員会はこのほど、同省チャウニン村のコアイチャウゴルフ場・エコツーリズム・都市複合区プロジェクト「トランプ・インターナショナル・フンイエン(Trump International Hu...

ベトナム人民軍第5軍区が無人機大隊を設立、ハイテク戦に対応 (26日)

 ベトナム人民軍の第5軍区参謀部は25日、南中部地方ダナン市で「無人機大隊」の設立に関する発表式を開催した。同大隊は、現代のハイテク戦闘や新たな情勢における祖国防衛任務に対応するため、ベトナム人民軍総...

米AMCロボティクス、バクニン省にロボット工場 26年後半稼働へ (26日)

 米国ナスダック証券取引所に上場する人工知能(AI)搭載ロボットメーカーであるAMCロボティクス(AMC Robotics)は、北部地方バクニン省にロボットの商業生産に向けた面積6150m2の生産施設を賃借した。第1期の投資...

FPTとマイクロソフト、アジア全域でAIフロンティア推進 (26日)

 ベトナムのIT最大手FPT情報通信[FPT](FPT Corporation)は、エンタープライズ人工知能(AI)の導入加速および共創の推進を目的として、米国のテクノロジー企業であるマイクロソフト(Mi

フィリピン警察、ビンファスト製小型EVをパトカーに初採用 (26日)

 フィリピンのカラバルソン地方カビテ州ノベレタの警察はこのほど、不動産開発を中核とするベトナムの民間複合企業ビングループ[VIC](Vingroup)傘下の電気自動車(EV)メーカーである

「かっぱ寿司」のカッパ・クリエイト、ベトナム子会社を増資 (26日)

 「かっぱ寿司」などの飲食店の経営を手掛けるカッパ・クリエイト株式会社(神奈川県横浜市)は、ベトナムにおいて事業拡大を図るための資金調達を目的に、ベトナムで飲食業を展開するカッパクリエイトベトナム(Ka...

グリーンSM、電動バイク配車・配送サービスを19省・市に拡大 (26日)

 不動産開発を中核とする民間複合企業ビングループ[VIC](Vingroup)傘下のビンファスト(VinFast)製電気自動車(EV)・電動バイクのレンタカー・タクシー会社で、配車サービス「グリーン

スタンチャート銀、ベトナムの1~6月期GDP成長率+6.5%予想 (26日)

 英国系スタンダード・チャータード銀行(Standard Chartered Bank)の最新レポートによると、2026年1~6月期のベトナムの国内総生産(GDP)成長率は前年同期比約+6.5%に達し、力強い回復力を維持する見通しだ。一...

越日・日越辞書(8万語収録)
©VIETJO ベトナムニュース 2002-2026 All Rights Reserved