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- 生活に行き詰まり無理心中図る
- 母親、妻、子ども2人の計4人を殺害
- 睡眠薬で自殺を図るも死に切れず
ハノイ市人民裁判所は8日、家族4人を殺害したとして殺人罪に問われていたブー・バン・ブオン被告(男・52歳)に対し、死刑判決を言い渡した。同事件では、被告の母親、妻、子ども2人の4人が殺害された。
起訴状によると、一家はハノイ市で一緒に暮らしており、ブオン被告は竹細工職人を生業としていた。2024年初めごろから、母親が病気で寝たきりとなり、被告は仕事を辞めて自宅で母親の介護をしていたが、生活が徐々に行き詰まったことで、無理心中を決意した。
2025年1月15日の朝、まずは娘を殺害すると、遺体をベッドの下に隠して、床の血痕を拭き取った。その後、同日昼頃に息子が学校から帰宅すると、一緒に食事をとり、午後3時頃に息子がベッドに横になった隙にハンマーで撲殺。息子の遺体もベッド下に隠した。
午後5時頃には、妻が仕事から帰宅。子どもたちの所在を聞かれると、被告は「1人は遊びに行き、1人は歯医者に行った」と嘘をついた。被告は同日の夜遅く、寝ている妻をハンマーで撲殺し、遺体をベッド下に隠すと、翌1月16日朝に母親も殺害した。
被告は4人を殺害した後に遺書を書き、睡眠薬を飲んで自殺を図った。しかし、死に切れなかった被告は、ハノイ市からバスに乗って南中部地方ダナン市、東南部地方バリア・ブンタウ省(現ホーチミン市)へと南下し、1月18日にバリア・ブンタウ省で逮捕された。