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ベトナム映画「第三夫人と髪飾り」アッシュ・メイフェア監督インタビュー

2019/09/29 06:00 JST配信
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―――日本で公開されることになり、どのように感じましたか。また、日本の観客にどのようなことを伝えたいですか。

私は日本の文学であったり映画であったり、いろいろな芸術を見て、読んで育ってきたので、日本で公開されるということで、とても光栄に思っています。特にこれは私にとって1作目、しかもとても個人的な家族の話なのですが、それを(配給の)クレストインターナショナルの皆さんが機会を与えてくださって、日本で上映できるということをとてもありがたく思っています。

そして、日本の観客の方にはこの物語を心を開いて観ていただければいいなと思います。違う国の話ですが、我々の文化というのはそんなに違わないと思いますし、言葉は違っても人間の基本的な感情というものは同じだと思うんですね。この映画に描かれていることは、アジアであれヨーロッパであれ中近東であれ、特に女性がいまだに経験していることでもあると思うんです。

ですので、特に日本のアーティスト、日本の女性のアーティストに観ていただいて、エンパワーメントを感じてほしいと思います。そして、自分にとっての「真実の物語」を語ることを恐れないでほしいです。それを語ることによって、耳を傾けてくれる人は外にいますから。

――――――

アッシュ・メイフェア監督プロフィール

アッシュ・メイフェア(Ash Mayfair)

本名グエン・フオン・アイン(Nguyen Phuong Anh)。1985年生まれ。ホーチミン市出身。

ベトナムで生まれ育ち、14歳で留学。豪州、英国と米国で教育を受ける。英国のオックスフォード大学で英文学の学士号を取得。英国・ロンドンの王立演劇学校で舞台監督の養成を受ける。その後、ニューヨーク大学大学院で映画制作を学び、美術学修士号を取得。「The Silver Man」(2011)、「Grasshopper」(2012)、「No Exit」(2017)などの短編映画を手掛け、多数の国際映画祭で上映される。

長編デビュー作「第三夫人と髪飾り」は、2014年に「スパイク・リー・フィルム・プロダクション・ファンド(Spike Lee Film Production Fund)」を受賞。2015年にニューヨーク大学卒業生の最優秀脚本賞「NYUパープルリスト(NYU Purple List)」にも選出された。同年にトラン・アン・ユン(Tran Anh Hung)監督とファン・ダン・ジー(Phan Dang Di)監督主催のワークショップ「オータム・ミーティング(Gap Go Mua Thu)」でグランプリ、2016年に「香港アジア・フィルム・ファイナンシング・フォーラム(Hong Kong - Asia Film Financing Forum)」の海外作品部門最優秀賞などで注目を集めた。

これまでに世界各国の映画祭で上映され、◇第40回カイロ国際映画祭:最優秀芸術貢献賞(2018)、◇第54回シカゴ国際映画祭:ニューディレクターズ・コンペティション部門ゴールドヒューゴ賞(最優秀作品賞)(2018)、◇第66回サン・セバスティアン国際映画祭:新人監督部門TVE-Another Look Award(2018)、◇第43回トロント国際映画祭:NETPAC賞(最優秀アジア映画賞)(2018)など多くの賞に輝いた。


【あらすじ】
19世紀のベトナム北部。14歳のメイはその地を治める富豪のもとに、三番目の妻として嫁いでくる。一族が暮らす大邸宅には、唯一の息子を産んだ穏やかな第一夫人、3人の娘を持つ美しく魅惑的な第二夫人がいた。まだ無邪気だったメイは、この家では世継ぎとなる男の子を産んでこそ奥様になれることを知る。そして妊娠。出産に向けて季節が流れる中、第一夫人も妊娠していることが発覚。時を同じくしてメイは、第一夫人のひとり息子ソンと、第二夫人のある秘密を知ってしまう―――。

【予告編】


(※本記事はVIETJOベトナムニュースとベトナムエンタメ情報サイト「A-TIM’s(エータイムズ)」の合同取材によるものです。)

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