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ヤミ美容整形の世界【後編】SNSで手に入る資格

2022/05/01 10:27 JST配信
(C) thanhnien
(C) thanhnien

 T自身は、この仕事をするための資格を何も持っていないらしいが、長年の経験でウデはそこらの医師に劣らないという。またTいわく、大型の美容整形クリニックでも医師と「提携」しているだけ、つまり名義を借りているだけだという。「だいたいどこも、実際に手術するのはシロウト。法律どおりにやるなら、麻酔する医者、施術する医者、ダウンタイムを診る医者が必要で、場所代に広告費もかかるからね。全部マジメにやってたら、カネがいくらあっても足りないよ!」とTは言う。

 ゴーバップ区ブイクアンラー(Bui Quang La)通りの美容整形クリニックの経営者Pは、商売をしていくには鼻整形を覚えることが不可欠だという。

 「いくつかキレイにできれば、客が来てくれるようになる。施術したら写真をとって、ちょっと画像を加工してSNSに上げるの」。新しいフェイスブックアカウントを作って美容整形外科医を名乗り、サンプル画像をマメにアップしていけば、少しずつ名前が知られるようになるという。


資格売買

 ところで現在、フェイスブックやザロ(Zalo)などのSNS上では、美容整形業を営むための資格の売買も多数行われている。

 「営業ライセンスを取得するための修了証を持たない方、メッセージください。あなたの開業を100%お約束します」と宣伝するKに電話をすると、「美容整形の修了証は150万VND(約8200円)、医療証明は200万VND(約1万1000円)、1週間で用意できます。この2つを揃えて地域人民委員会の事業登録窓口に行けば営業ライセンスが申請できますよ」と言う。

 架空の人物の情報をKに送ると、話しどおり1週間後には偽造の修了証が届いた。非常に精巧なつくりで、タトゥー、フィラー・ボトックス注射、二重まぶた埋没・切開などの技術について、国際美容クリニックで育成を受け、優秀な成績で卒業したことが明記されていた。Kからはほかに、保健省傘下の健康ケアセンター発行という医療証明書も届いた。

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