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日本初のベトナム人ロックバンド「KURROCK」、異彩を放つ魅力

2022/06/12 10:14 JST配信
(C) KURROCK
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(C) VIETJO/A-TIM’s
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結成したのは2020年末だが、KURROCKが最初のオリジナル曲を発表したのは2021年のことだった。当初、バンドを結成したのはメンバーの音楽への情熱を形にするための手段でしかなく、日本やベトナムの楽曲をカバーするだけだった。

 しかしやがて、自分たちの感情や声を表現するにはカバー曲を歌うだけでは物足りなくなった。そこで、ベトナムと日本の文化の融合という自分たちのアドバンテージを生かし、ベトナム語と日本語を組み合わせた独自の音楽スタイルを確立することにした。

 初期のライブを振り返って、Dannaはこう語る。「結成したばかりのころは、プロフェッショナルかどうかにはこだわらず、単に自分たちの情熱を表現し、自分たちが楽しむためにステージに立っていました。でも、ベトナム人も日本人も、お客さんが積極的に受け入れてくれているのを見て、自分たちはもっと上に行けると思ったんです」。

 ベトナム語の歌に英語の歌詞を入れることはもはや目新しくないが、ベトナム語の歌に日本語を入れるというのは、KURROCKの「Vuot」が初めてだ。KURROCKは以前、自身のSNSで「音楽で両国をつなげたい」と発信したことがある。そしてこれは、ディレクターは日本人、サウンドチームはベトナム人という2か国の力で制作された「Vuot」にはっきりと表れている。

 このコラボレーションについて、Heatherは「2か国語で歌詞を書くとき、もう一方の国のファンの好奇心をかきたてることが私たちの目的なんです。例えば、日本人のファンがベトナム語の歌詞の内容を理解できなくても、メロディや発音に興味を持ってもらえたら、ベトナムの音楽をもっと知りたいと思ってくれるかもしれないし、その逆もしかり」と語る。

 KURROCKのベトナム人メンバーは長年日本で暮らし、仕事をしてきたものの、日本語で歌詞を書く際には日本人に手伝ってもらっていた。しかし、多くの人から意見や訂正のコメントをもらったところ、歌詞の本来の意味が変わってしまった。そこで、フィードバックと当初のアイデアのバランスをとりながら、2つの言語の発音と意味が分離してしまわないよう、多くの時間を費やして調整していった。

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