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シンガポールを拠点とするコンサルティングファームのソリディアンス(Solidiance)が発表したベトナムの自動車市場に関するレポートによると、ベトナム人の自動車(9人乗り未満)所有率は人口1000人当たり16台と低い水準に留まり、近隣諸国を大きく下回っているという。
近隣諸国の人口1000人当たりの所有率は、マレーシアが341台、タイが196台、インドネシアが55台となっている。
ベトナム人の自動車所有率が低い要因として、販売価格の高さが挙げられる。ベトナムでは自動車産業の現地調達率が低く、輸入完成車が大きな割合を占めている。したがって、税金や諸経費を加算すると、ベトナムは自動車販売価格が世界一高い国の1つと言える。
ただし、2012年から2016年の期間にベトナムの自動車産業は年平均+38%成長し、東南アジア地域で最も高い成長率を示した。同期間に新規に登録された自動車の約45%はハノイ市とホーチミン市で登録されたもので、2016年時点における自動車登録台数はホーチミン市が21万1000台、ハノイ市が29万1000台、残りの59万8000台がその他の省・市となっている。
ソリディアンスの予想によると、2017年から2020年の期間におけるベトナムの自動車産業の成長率は+13%、2020年の自動車販売台数は22万5000台に達する見通しだ。